アオキという植物は、日陰でも元気で常緑で、背丈もあまり伸びないせいか、ちょっとした公園なんかによく植えてあるのだけれど、当たり前のようにいつも緑であるから、関心をもったり興味を持ったりすることはなかった。ちょうど、この時季花が付いているので、いつも通るところのアオキを写してみた。
なんというか、どうということのない植物なのだが、雌雄異株でオスの花とメスの花とはけっこう見かけも違う。
雄花には雄蕊が4本あり、先端に黄色い花粉がついている。雄蕊の中心に雌蕊がありそうなもんだけど、そこには何もない。
こちらが雌株についた雌花で、中央に雌蕊が立っているが、雄蕊はない。花弁も雄花に比べて小さく、形状も異なっている。色も若干緑がかっていた。
雌花にワカバグモ。新芽の若葉よりも、ワカバグモの方が色が濃かった。
こちらも雌花にキヒメグモ。この蜘蛛は後から見るとパックマンのような模様があったりして面白い。ただ、アオキの雌花より小さく、2mmほどしかないので、マクロレンズで拡大しないと見えません。
この蜘蛛の模様のパターンをいろいろと撮影できると面白いだろうなぁとも思っているのだけど、手持ちカメラで2mmの相手を大きく写そうとすると、呼吸は止めなくちゃいけないし、中腰で腰は痛くなるしで、けっこう厳しいのです。