E-M5IIで月食撮影の準備

来週の土曜日(2015/4/4)は日本全国で皆既月食が見えるということで、自宅のベランダ観測所から撮影する練習をしてみた。

2014/10/8月食
Total Lunar Eclipse on Oct. 8. 2014. E-M1 with Nikkor Reflex C 500mm

これは、前回(2014/10/8)の皆既月食を、やはりベランダから撮影したもの。皆既している最中はまずまず満足のいく結果だったのだけど、月の上る方位の読みが甘くて欠けはじめを見ることができなかった。
今回はできれば欠けはじめから終わりまでインターバルタイマで撮影したいので、1週間前で月齢もまったく違うわけだが、ちょっと予行演習してみた。

ポラリエとE-M5II月食に限らず月を撮影するときは、古いミラーレンズ(NIKKOR Reflex C 500mm)をマウントアダプタ経由で着けている。このレンズは500mmの焦点距離があるにも関わらずとても軽い。そして、撮影するときの温度に慣らしておけば、満足のいく結果をもたらしてくれる信頼のレンズなのです。
最初に載せた月食の撮影データは、ISO200、 シャッター開放5秒、絞りはf/8固定で、やはりポラリエに載せて撮ったもの。

ポラリエとE-M5IIデジタルテレコンをオンにしたときのライブビュー。35mm版のカメラを使っているとすると2000mm相当になるが、フレーミングを正確に行わないと、すぐに月が外れてしまうし、ポラリエの極軸出しも慎重に行う必要がある(南向きのベランダでは、これが一番の難題なのだけど)。
こういうときは、やはりバリアングル液晶が便利なような気がする。カメラの後ろに回らなくてもピントの確認なんかができるから。
また、MFレンズをMモードで使っているが、スポット測光によって月面の露出を確認しやすくしている。それにしても、測光エリアが中央固定というのは、もう古いと思う。

EM5II RAW
E-M5II + Nikkor Reflex C 500mm, ISO200, 1/100, f/8

2015年3月28日の月。RAWファイルをJPEGに落としたもの。500mmレンズを素直に使うとこんな感じです。

E-M5II 撮ってだしこちらは、デジタルテレコンをオンにしたときの、カメラが出力したJPEG。オリンパスビューワー3でもって、明るさを調整し、モノクロとして書き直させた。

E-M5II トリミング こちらは、RAW現像時に思いきりトリミングしてみたもの。ここまで拡大することを前提とすると、もうちょっとピントを正確に合わせたいもの。

EM10 RAW
E-M10 + MZD14-150II, ISO640, 1/320, f/5.6

こちらは、E-M10 + MZD14-150II の150mm端で撮影してみたもの。デジタルテレコンをオンにし、なおかつx5倍に拡大した状態でAFさせて手持ちで撮影した。RAW画像はデジタルテレコンに影響されないので、これが150mmで撮った月。残念ながら、こんな大きさにしか写らない。

EM-10撮ってだしこちらは、カメラが作ったデジタルテレコンが有効なJPEG画像。手ブレ補正をオフにして三脚に載せると、もうちょっと解像感は得られるんじゃないかと思う。
また、300mmのレンズを使うと、こんな大きさになる。

今回感じたのは、E-M5IIの背面液晶がとても見やすく、ピントが合わせやすかった、ということ。前回はE-M1を使ったが、ファインダーでピント合わせをするために無理な姿勢をとっていて腰が痛くなった。
30分間ほどインターバル撮影させてみたが、難問の極軸出しが甘く、追従はしてくれていたものの、ライブビュー中の月がゆるゆると動いてしまうのだった。
来週はレンズの前に黒い下敷きでも貼って、昼から太陽を使って軸出ししておくかな。何よりも、天気が良ければいいんですが。