アオサギを連写してみた

公園で虻やら草花やらを見ていたらアオサギが飛んでいたのでカメラを向けてみた。E-M1 Ver3.0にMZD40-150PRO+MC-14の210mm端で、C-AFの連写Hで撮影したうちの連続した6コマ。

OM-D E-M1はカメラのファームウェアの更新が持続され、現在はバージョン3.0になっている。この3.0の目玉はC-AFで連写Hを使うとき、位相差AFを活かして秒9コマの撮影を可能にするというものなのだが、なかなか動いている被写体に対して使う機会がなかった(先日、あまり動かないアブは撮影したのだけど)。

アオサギアオサギはゆったりと、悠然と飛んでくれるので、「あ、飛んでる」と気が付いてからファインダーで追いかけ、合焦し次第シャッターボタンを押せば間に合う。
とはいえ、草花とか虫を撮っているときには S-AF + MFの単写にしているから、そこからいろいろな設定を変更していたのでは間に合わない。そこで、高速連写用の設定のセットを「マイセット2」として記憶させ、カメラ前面のボタンで選択できるようにしている。

アオサギOM-Dのマイセットには、単写/連写といったドライブモード以外に、AFモード、AFターゲット、AEモード、ISO、測光モード、手ブレ補正有無などが記憶できるが、EVFを使うカメラで一番重要なポイントは撮影確認時間だと思う。
通常のS-AF単写での設定では、確認時間を0.3秒にして結果がEVFですぐに見えるようにしている。0.3秒でも構図の傾きや手ブレの有無、露出のアンダー/オーバーくらいは分かるから、変だなと思ったらすぐに撮り直すことができる。連写用のセットでは、当然0秒である。
連写中に撮影確認を許可していると、動いているものをファインダーに捉え続けるのはまず無理だし、連続して撮影しなければならない状況でいちいち確認してるヒマもない。撮影確認の設定箇所が分かりにくいのが問題かな。

アオサギ私のマイセット2はシャッター速度をなるべく速くしたい設定になっているので、切り替えた直後はISO800, 絞りf/4になってしまう。こういう快晴下では最速の1/8000でも露出オーバーもいいところで、せめてf/5.6まで絞れば良かった。

アオサギ
今回の一連の写真は、「あ、飛んでる」と思ってボタンを押してマイセットを切り替え、ファインダーに捉えて半押しして合焦、そして全押しして撮影開始、という段取りを踏んでいるが、「あ」と思ってから全押しまで2秒以内である。だいたい気持ちが急いているので、合焦させている間に絞るような余裕はなかったが、これは慣れの問題か。あるいは、一段絞った状態でマイセットを登録し直しておくか。よく使っているMZD75-300IIでは、300mm端での開放値がF6.7なので、この設定で問題なかったのだけど。

アオサギAFエリアとしては、通常の単写時はスモールシングルターゲット(位置はいろいろと変更)にしているが、連写用のマイセットでは3×3の9点グループターゲットというのにしている。9点グループターゲットでは、画面の上下左右ともに中央の1/3の領域に9つのAFポイントが配置され、その中のどこかに合うことになっている。
どこかに合うだなんて、花や虫を対象にするときには使う気にならないのだけど、動くものを追いかけるときにはしょうがない。

アオサギ20枚くらい連写しても速度の低下はなかったのだけど、連写結果をすべてSDカードへ書き終わるまで、マイセットの終了(通常状態への復帰)ができない。鳥を連写した次の瞬間に、目前の虻を撮ろうという人はあまり多くないのかな。
感想としては、もうちょっとピント合ってくれてると良かったんだけど。カメラ任せのAFとはいえ、撮り手しだいなのかな。