きょうから3月になったが、東京地方では昼前からさほど冷たくもない雨が降っていた。気象庁の用語定義では3月~5月が「春」ということになっているから春雨ということになる。
オリンパスイメージング社では「OM-D防塵・防滴保証キャンペーン」を実施中で、雨の中での使って故障したE-M1やE-M5IIを無償で修理するとのこと(ただしキャンペーン期間中に購入した製品に限る)。朝はほとんど降っていなかったので、E-M5IIにMZD60mm F2.8と付属のフラッシュを着けて虫を探すことにした。
クロテンフユシャクのペア。クロテンフユシャクのオスは外側の長い方の線がクッと曲がっており、黒い斑紋がはっきりしていて翅の色が白っぽいから他と区別できるのだけど、メスはこうして交尾でもしていてくれないと識別できない。この1月からメスの個体を十数頭撮影できたが、体色も大きさもマチマチで、メスだけ見てウスバです、クロテンですと識別できないことがよく分かった。
こちらは上のペアの近所にいたメスの個体をほぼ等倍で撮影したものだが、果たして何のメスなんだろう。
MZD60mmには撮影時にピントの合う範囲を制限するためのダイヤルがあり、目いっぱい回し切ると撮影倍率を等倍(1:1)に指定できる。等倍ポジションでカチッと固定できればいいのだけど、等倍を指定するときには、常に戻ろうとするダイヤルを指で押さえておく必要がある。
この写真は、ほぼ等倍で撮影するために右手でカメラを握ってシャッターボタンを半押ししつつ、左手親指でレンズのダイヤルを等倍に押さえ付けつつ、微妙に頭を前後させてシャッターを押したもの。
三脚に載せて微動スライダーなんかを使えるときに等倍で撮影したいときには、レンズのダイヤルで等倍にした状態で、OM-Dの「レバー」を2側に倒してMFにしてしまえばよい(レバーの役目をそのように設定していればだが)。あとは、EVFを見て対象物にピントが合うようにカメラを動かす。面倒なんでやりませんが。
こちらは、おそらくホソウスバフユシャクのオス。3月になったので、ウスバよりもホソウスバをよく見るようになった。外側の太い線が微妙に曲がっていて黒い点が薄く、内側の線もかすれ気味。
ホソウスバフユシャクのペア。オスの特徴が1つ前の写真と同じなので、そのように判断した。とすると、交尾している相手もホソウスバになるが、外見ではやはり判断できないでしょう。
地上2.1m程度の場所にいたので、背面の液晶を開いて頭上にカメラをかざして撮影した。レンズの光軸と液晶面がずれるって、ちょっと違和感ありだった。
貫禄を感じるヒロバフユエダシャク。イヌシデの木にとまって微動だにしなかった。夜を待っているのかな。雨の日はどうするのか?
こちらは翅が乱れているが、シロトゲエダシャクのオス。名前に「フユ」が入っていないが、春のフユシャクの一種ということである。
E-M5IIは手ブレ補正が強化されたので、手持ちでの等倍に近い撮影も失敗が減ってきたように思った。また、雨でレンズフィルターに水滴が着きにくいよう、レンズのフードを着けたまま使っていたが、付属フラッシュの背が少し高くなったのでフードによるケラレの影響を感じないことが多かった(角度による。ケラレたらフードを外す)。ただ、こういう用途では背面液晶はチルト型の方が使いやすく感じますね。