E-M5 MarkIIで野鳥撮影もしてみた

前の週末にE-M5IIにMZD75-300IIを着けて、ちょっとだけ野鳥も撮影していたので、その写真など。
カワラヒワカワラヒワはこの季節になると数十羽の群れであらわれ、森の中で木の実や草の種を漁っていく。ピリピリピピピピというのか、鈴を転がしたような声が鳴いているのでそれと分かる。
結構そばに近づけたのでカメラを構えているのに、別のところにいる数羽が飛んだのに合わせて、皆ついて行ってしまったりするので困る。

カワラヒワこういう枝を被った場面ではC-AFを使えないので、S-AF+MFでピントを合わせてから、低振動モードの連写Lにしてシャッターボタンを押した。もっとも十分明るくてシャッター速度が1/500だったから、電子先幕ではなく通常の連写になっていたはず。
それでも、M5IIになってシャッター音もショックも大きく低減されてとても軽快に感じるので、ついつい長く連写してしまうのだけど、相手の鳥がちょっとでも動いたらまったく無意味な画像になってしまうので、やはり1秒単位くらいにピントを合わせ直した方がよいと思う。AF追従すると言っても、カメラが枝にピントが合わせていても不思議ではないから。

カワセミこちらはいつもポーズをとってくれるカワセミ君で、やはりS-AF+MFに低振動連写Lで撮影。こちらは1/250~1/320で切れているので電子先幕シャッターが使われているはずなのだけど、確認するすべがない。
E-M1に待機0秒の低振動モード(電子先幕シャッター)がついたときは、300mm端でシャッター速度1/200秒が実用的になったことを実感できたのだけど、M5IIでは手ブレ補正が1EV改善しているから、1/125くらいまでは使ってみたい。
OM-Dでは、仕上がりを考えると撮影時のISO値を上げないように使うことが重要だと思う。とはいえ、ISOがいくつになろうがチャンスを逃さず写したいものもあるわけで、ISO-AUTOの上限を500にしようとは思わない。幸い「マイセット」という設定グループの即時切替機能があるので、M1と同様に高ISOでの連写設定を仕込んだマイセットを用意してファンクションボタンで選択できるようにした。
ふつうのときは、上限2000のISO-AUTOに設定してあるが、撮影時に天気や状況に合わせた固定ISOにセットし直したりして低シャッター速度で頑張ったりしている。

カワセミ連写していると、こういう場面も写しておくことができる。胸が痒かったのか知らないけど、いきなり変な顔して羽繕いを始めた。そのとき、目玉が瞬膜(Nictitating membrane)という器官に覆われて白濁したような色合いになった。目の表面の角膜?を保護するために、水に入るときや頭を大きく動かすようなときは、瞬膜がさっと下りるようである。

カワセミ 瞬膜

これは以前にM1+MZD75-300IIで写したものだけど、水中から出てきた瞬間も、やはり瞬膜が下りているのが分かる。

この日のE-M5IIには横グリップ(HLD-8G)を装着していたので、ホールド感はE-M1と大して変わらなかったが、今までE-M1を使ってきた身から見た違和感などをまとめると、

  • 若干小さいので、EVFを覗いたままでは、矢印キーによるAFポイントの移動に手間取った(不思議とE-M10では戸惑わないので慣れの問題)。
  • AF/MFの切替えに使っている背面の「レバー」(OM-Dのマニュアルにもレバーとしか書いてないのだけど、モードレバーとかなんとか言い方はないものかな。)を操作しようとして、背面液晶の上面をぐいぐい押していた。
  • シャッター音が軽いので、ついつい余計に連写してしまった。
  • しかたがないのだけど上面のファンクションボタンが押しづらい。自分の使い方の場合、EVFと液晶の表示切替えボタンは必須なので、これは別の場所に専用で設けることにし、他のボタンを押しやすくして欲しかった。
  • 池の水面をカモが泳いでいたので近くからC-AFで連写してみたが、E-M1を使った方がいいです。E-M5無印やE-M10よりはよくなっているのか?

といったところ。そういえば、E-M1 Ver3.0の連写Hも使ってみないと。