去年と今年のコムラサキの写真を何枚か。
河原に生えたクワの葉にとまって一休みしているところ。210mmで撮影。
毎年5月の中旬から6月上旬にかけてコムラサキをよく見る。年によって多い少ないはあるものの、ミドリシジミやヒオドシチョウを探しているとコムラサキに遭遇することが多い。その後の8月や9月にも撮影する機会はあるのだけど、初夏のはじめに出てきたころが新鮮な個体に遭遇できるように思う。
川沿いのヤナギの木の多い場所で撮影。2017年の初夏は渇水していて川底まで降りて写したような記憶があるが、もはやはっきり覚えていない。
コムラサキという名前のとおり、翅表の中央付近が部分的に紫色に輝くのだけど、写す角度によっては褐色になってしまう。
クヌギの樹液に来ていたので、スズメバチに腰が引けながらマクロレンズ(60mm)を使ってシャッター速度1/25秒で撮影(E-M5mkII)。被写体ブレしてしまうことも多いが、フラッシュを使いたくなかったので。
やはりクヌギの樹液に来ていたのを300mmで撮影。この2枚は同一個体なのだけど、朝の日光が直射する正面方向から紫色に輝く翅表が撮れた。
この色は、翅表に紫色の鱗片があるわけではなくて鱗片の形や配置などの物理的な構造によって生じる「構造色」と呼ばれるものらしい。大雑把には、DVDやCDを傾ける角度によっていろいろな色が見えるのと近い話のようです。
フラッシュ使って紫色に撮れることもあるのだけど、やはり自然光下で紫に輝く角度から写したいもんです。