冬になると外で写すものがあまりないので野鳥を撮ったりすることが多くなるが、そのついでに写したフユシャク蛾をいくつか。昼間の蛾はあまり動かないから、公園や森林をウロウロする中で遭遇すると、野鳥用の長いレンズからマクロレンズにゆっくり交換したりフラッシュを装着する余裕があっていい。
近所のクロスジフユエダシャクはいつも11月下旬から12月の上旬に現れる。ちょうどそのころは紅葉ばかり写していて足元に目がいかなかったせいか、あまり写せなかった。クヌギやコナラの森の中で、オスが落ち葉にとまったのを見つけたので、落ち葉ごと持ち上げてフラッシュを使って撮影。残念ながら今シーズンはメスと遭遇できなかった。
公園の照明の支柱にとまっていたウスバフユシャクのオス。このあたりのウスバフユシャクは2月の初旬までは出てくると思うので、これから交尾シーンを撮影する機会もあると思うのだけど、だんだんと寒さがつらくなってくる。
チャバネフユエダシャクは、翅の茶色が濃かったり薄かったり赤っぽかったりといろいろで、公園の公衆トイレの壁でよく遭遇する。この蛾はホルスタイン風の模様をもつメスを見たいもの。
あっさりとした印象のイチモジフユナミシャクのオス。やはり公衆トイレで。だんだんと蛍光灯からLED照明に変わっているから、そのうちトイレで撮影する機会はなくなるような気がしている。
イチモジフユナミシャクのメスは色がきれいである。以前のシーズンに写したソメイヨシノの近辺や樹皮をよく見るようにしているのだけど、この冬はなかなか遭遇できなかった。野鳥が空振りだった公園をトボトボ歩いていたら、ロープの上に白いシミのようなものを発見したので近寄ったらメスだった。
イヌシデと思われる樹木にとまっていたナミスジフユナミシャクのオス。うまく樹皮の模様に溶け込んでいて二度見して確認。
木杭の影にいたオス。久しぶりにRCフラッシュを使って撮影。上のものと比べると前翅の丸みが強いように見えるので、1枚目の方は同定違いかもしれないが。
オスがいたのの隣の木杭にメスもとまっていた。実は交尾後の雌雄だったのかもしれない。
いずれもOM-D E-M1 mkIIにMZD60mmマクロを着けて撮影。このレンズは大した荷物にならないし、蛾がレンズの影になるほど近寄らなくても撮れるので助かってます。でも、長めのIS付きマクロレンズとか発売されちゃうと、そっちも欲しくなってしまうだろうことが容易に推測できる。