東京地方では朝から雪になり、出かける頃には3,4cmほど積もっていた。防塵防滴のE-M1にMZD12-40PROを着け、やはり防塵防滴の付属フラッシュ FL-LM2を装着して家を出たが、この標準レンズと標準フラッシュの組み合わせでは、マクロ的な撮影をすると巨大なレンズの影が写るのである。レンズフードを外して雪景色の中のフユシャクを写したのに、すっかりケラレていてがっかりした。
そんな出だしとは関係なく、2014年の7月に調布市で写したヒメヒラタアブの写真を数枚。画像をクリックすると、いくらか大きく表示されます。
東京ではだいたい春先から12月の初め頃まで、ホソヒラタアブやヒメヒラタアブを目にする。ヒラタアブという名前は、体型が扁平でひらたいから、ということでいいのだろうか。
今回の写真は、ヒメヒラタアブの仲間で、おそらくミナミヒメヒラタアブの雌雄が交尾しながら飛んでいるところ。体長が8~10mm程度でホソヒメヒラタアブより大きかった。
上になっているのが♂で、下が♀。♂の方が腹部の模様が薄い。♂は♀の複眼の上に前脚をのせている。♀は翅を使っておらず、♂にお任せ状態である。
OM-D E-M1にMZD60mm F2.8を着けて撮影。
ヒメヒラタアブは花の周りをホバリングしながら、移動していくことが多いのだけど、ホバリングしている間は定位置に留まるので、マニュアルフォーカスでピントを合わせても間に合うほど。少々の移動ならファインダーで追える。
AFを使おうと思うと、シャッターボタンを半押しした瞬間に背景にピントが行ってしまってがっかりすることがあるので、一度アブの姿を鮮明に捉えたらE-M1のモードレバーを2に倒してMFに切り替えてしまう(設定によって動きは違うが)。その後はEVFを拡大表示にしてMFでピントを合わせてシャッターを切る。こんなことをやっても間に合うほどじっと空中に留まってくれる。
E-M10ではそういう操作ができないのが残念。新しいE-M5II にはモードレバーが着いているらしい。そして新フラッシュのFL-LM3も防塵防滴だろうから、早く寸法が知りたいところです。