今年も6月の前半はミドリシジミをよく見に行った。まだブログに書いてなかったので写真と動画をいくつか載せておきます。7月の暑さと8月の雨雨雨ですっかり外に出る機会が減っていたのだけど、昆虫や植物や風景の写真を見直していると、カメラを持って公園や山林を徘徊したい欲求が湧いてくる。
すべてOM-D E-M1 markIIにMZD40-150PRO + MC14を着けて、210mm端を使って撮影した。ミドリシジミの季節は300mm F4が欲しくなるのだけど、そのための今年度予算はPC代に吸い取られてしまった。
ミドリシジミの♂の翅表は、見る確度によって色や光り方が違って見える。
木々の隙間からわずかに陽光が差すと、前翅全体をギラギラと輝かせながら翅を開いてくれた。まだ羽化して間もないのだろう、後翅の先のシッポのような尾状突起も伸びきっていなかった。
この角度からが一番きれいかな。前翅だけでなく後翅も輝いて見える。
ちょっと暗めの場所で、翅を開くのをしばらく待って撮影。日光があたらないと、なかなか開いてくれない。シャッター速度は1/60秒。
開きかけたところ。翅に対する角度が大きいと、あまり輝いているようには見えない。やはり前から撮りたいもの。
ほぼ真正面から見ると、ギラっと輝く感じ。
メスは地味である。ミドリシジミの羽化が始まったころにはオスばかり目にするのだけど、やがてメスの方が多くなるように感じる。むろんオスも同じ時季にいるから繁殖してくれるわけですが。
同じ構図で絞りだけ変えてみた。テレコンを付けているので絞り全開でf4なのだけど、被写界深度内にあるのは触角から頭部くらいなので4~5mm程度だろうか。f8まで絞ったとしても前翅がカバーできるくらいで全体は収まらない。こういう被写体のために深度合成機能があるわけだが、風もあるし完全にジッとしていてくれるわけでもないから難しい。210mm端で手持ちで至近距離をねらう場合、成功率はかなり低い。
わずかに青緑色の鱗片があるがメスだろう。翅を開いてジッとしていたが、日光浴中なのかオスにアピールしているのか、生態はよくわからない。
今年も6月上旬からほぼ3週間にわたってミドリシジミを見ることができた。来年もまた見たいものである。
ミドリシジミの♂が近くにきたので動画に収めた。じっとしている個体は、まだ翅が伸びきっていないようだった。後半のものは葉っぱの上にアブラムシか何かが残した甘露を舐めていた模様。
このときは、4KではなくFHD 60Pで撮影。可能なら、再生開始後に画質アイコンで1080p60 を選んでください。
次はミドリシジミの♀の動画。これを撮影したときには写真編集用PCを導入したあとだったので4Kで撮影した。再生時には、4K相当の画質として2160pが選択できます(表示デバイス次第ですが)。
このときOM-D E-M1 markIIの4K動画を初めて使ったのだけど、4Kで撮影したものをふつうのFHDモニタで見ても、FHDで撮影したときよりずいぶんきれいだっていうことを知った。そうと知っていたなら、もっと早くから使っていたのだけど。
いずれの動画も、ふつうにEVFを覗きながら撮影したものなので、呼吸音が入ってしまっているのがちょっと情けない。ただ、シジュウカラやカラスの鳴き声なんかも記憶として残したいので音は消さなかった。
たいていの場合、動画を撮るときはふつうに(S-AF + MFで)写真を撮っている最中に録画ボタン(赤丸のついたボタン)を押して開始している。動画が開始するとC-AF動作となるように設定しているが、そのときでもシャッターボタンを半押しするとS-AF動作してくれるようである。
S-AFでもC-AFでも、カメラがAFエリア矩形内のどこにピントをあわせるのかまでは撮り手が制御できない。S-AFで静止画を撮っているならMFアシストで目玉に合わせるとか調整できるが、C-AFは完全にカメラ任せである。動画を撮っているとき、微妙にピントがずれてくるのがEVF越しによく見えてしまって、ついつい半押しを繰り返したりしてしまう。ブログに公開している動画は、ピントが比較的安定している期間を選んで切り出したものになるが、常に目玉にガチッとはなかなかいかない。もっと練習が必要ということです。