シモバシラはシソ科の植物で、枯草の根元に霜柱あるいは氷柱ができるのがおもしろい。
白い泡が着いているようにしか見えないのだけれど、根元に氷の柱ができている。地上部の枯れて木質化した茎に、根から運ばれた水分が満たされ、寒い日には凍ってしまってこんな姿になるらしい。
もっとも、やがて根も活動を休止するし、地上部の茎も裂けてしまって氷柱はできなくなってしまう。
夏場に、すぐ側で見るのに都合の良さそうなシモバシラを見つけてあったので、いろいろと撮影方法を考えながら1月半ばになって訪れたら、すでに終わっていた。今回載せたのは植物園の通路から撮影したもの。
花は9月~10月頃に咲く。花の写真の1枚目を見ると、いかにもシソの仲間だなぁと思う。花が咲くころの茎は地面に平行になっており、花をつける穂のような部分だけが上にニョキニョキ立ち上がっていた。冬に氷柱を作ることを知らないと、こういう花の咲き方からシモバシラと言うのかしら、とか思うかも。花だけを見ると、カルミアにもちょっと似ているかもしれない。