今年のシルバーウィークは、すっかり雨にたたられている。リコリスやコスモスがきれいな時季なのに残念。きょうは秋分の日なのだけど朝から強い雨が続いていて、東京アメッシュを見ても、しばらくは上がりそうもない。
最近近所で見た、スズメガ科のクロメンガタスズメの幼虫の姿を何枚か。
事務所に向かう朝、ヒヨドリジョウゴに何やら異物がついているのを見つけたので近寄ってマクロレンズで撮影。どうやらクロメンガタスズメが脱皮し終齢幼虫になった直後のようだった。幼虫の下に見えているのが、前部の抜け殻と思われる。下を向いている方が頭。
後ろの方を中心に。尾角がトゲに覆われており、先端がクルっと丸くなっている。その後ろに、尾部の抜け殻が残っており、やはりトゲトゲした尾角の痕跡もよく分かる。
この蛾の名前を漢字で書くと、「黒面型天蛾」となるのだろう。「天蛾」はスズメガのことで「雀蛾」と書いてあることも多いようだ。「面型」というように、成虫の背面には人の顔に似た模様が現れるらしいのだけど、残念ながらまだ見たことがない。映画「羊たちの沈黙」のポスターで、メンガタスズメの一種をジョディーフォスターが口にくわえていたくらいだから、是非ともお目にかかってみたいもの。
最初から3日後にゴツゴツした感じの頭部を中心に。
こちらがヒヨドリジョウゴの花。反り返った花弁が特徴的で、葉がアサガオに似ている。ツボミの先に雨滴がたまっていた。
最初に見た日から6日後に撮影したもの。ヒヨドリジョウゴの若い芽をムシャムシャ食べていた。全体に太くなり、体長も70~80mm程度になっていただろうか。
脱皮した直後は若干緑がかっていて、側面に目玉のような模様が並んでいたが、大きく太くなってくると、色も地味になり目玉模様もただの黒い点に見えるようになっていた。
いずれも小雨や曇りの日にフラッシュを使って撮影。E-M5IIに付属のFL-LM3は防塵防滴仕様で、ガイドナンバーが9.1 (ISO100時) 。ISO200で絞りf/8でマクロレンズで小さなものを写すなら、だいたいこれで事足りる。
フラッシュを使った撮影のこと
ISOオートかつTTLオートだと、背景の明るさに応じた露出パラメータが選択されてしまい、ISO感度が上がる代わりに光量が減って対象が暗く写ったりする。そういう場合はISOをたとえば200に固定しておく方が、光量が増してくれて具合がいい。最低シンクロ速度よりもシャッター速度が落ちることはない。
ただ、フラッシュをオフにした後もISOオートに戻し忘れてしまい、なんかブレるなぁなんてことになったりもするが、そこはEVF付きのカメラなので撮影結果が構えたまま瞬時に見えるからすぐに気づく。
背景の様子も写しこみつつ小さなムシも明るく撮りたいななんてことも多いが、そういうときはISOオートのままでフラッシュ光量をマニュアル補正したりする。ただ、補正を繰り返しているうちに肝心のムシに逃げられたりするのが難点。やはり、外でフラッシュを使って撮影するのは、なかなか難しい。