5月10日ころの東京では、大きくて美しいオオミズアオがちょうど羽化のシーズンを迎えていたようで、複数の個体を見ることができた。
毎朝のように通る公園を歩いていたら、イヌシデの木の根元近くでオオミズアオを発見した。去年はもうちょっと遅い日付に見ているのだけど、今年は10日間ほど早かった。もっとも、続々と羽化してくるのかもしれないけど。
翅を広げてくれないし、こちらもあまり時間がなかったので顔をアップで撮影。この段階でははっきりとは分からないが、触角からすると♀なのだろう。
ちょっと暗くなった帰り道に見てみたら、翅を広げて伸ばしていた。公園の通路に面していて人目に付きやすい場所なのだけど、ムクドリにも食われず無事に過ごしたようだった。
こちらは同じ公園にいた、触角からしておそらく♂の個体なのだけど、残念ながら何かの原因で羽化に失敗してしまった模様。鳥につつかれでもしたのだろうか。公園の看板(犬を放すなとか、植物を採るな、とか)の杭にとまっていた。こちらの個体は、残念ながら帰り道にはいなくなっていた。
アジサイの葉の裏につかまっていた。おそらく♀。公園の通路からはアジサイの表側しか見えないのだけど、広げた翅が葉よりも大きいからすぐに分かってしまう。
去年は5月の半ば過ぎから下旬のあいだに、羽化中の個体を数頭見たのだけど、今年はちょっと早い。羽化する時季が早いのか、去年も同じように羽化していたのを見逃していただけなのか。ただ、時間帯的には共通で、あまり朝早い時間よりも、午前10時以降くらいがよさそうである。夕方過ぎの方が翅も伸びていて姿がいいと思うのだけど、できれば自然光で撮影したい。