天気のよい日に公園を徘徊しているとハエトリグモにしばしば遭遇する。今回はマミジロハエトリを。
マミジロハエトリの名前の由来になったのは、♂のあたま(頭胸部)の前縁を横切る眉のような白い毛だろう。「マミジロ」を漢字で書くと「眉白」となるから、なるほどと思う。黒い顔に白い眉があれば、それはマミジロハエトリの♂。もっとも、体長が7,8mmなのでルーペで見るかマクロレンズを通してみないとよく分からないのだけど。
あたまや脚は黒く腹は茶褐色。♂の場合、腹の部分よりも頭胸部の方が大きいようだ。
マミジロハエトリの♀が、おそらくヤブキリの幼虫を捕えていた。♀の場合は卵を作るわけなので、腹部の方が大きい。また、「眉」はないかわりに頭胸部の横から後ろを囲むようにハチマキのように白っぽい毛が生えている。♀だけを見れば、マミジロというよりハチマキハエトリといった感じ。
このアングルでは、まるで白い眉があるように見えるのだけど、これはフラッシュ光の反射によるもの。♀のマミジロハエトリの頭胸部との背側は、♂に比べると若干赤味がかかってテカテカしている。よく見ると、黒い毛がポツポツと生えているのだけと。
しばらく見ていたら、獲物をこちらに見せてくれた。この角度から見ると、若干眉毛がありますね。