今年の春分の日は好天に恵まれた。前日の午後から気温が上昇しつつあったので、いろいろな蝶を見ることができるかなと期待していたら案の定でした。
ようやく開花したフデリンドウを見ていたら、スジグロシロチョウが飛んできた。まだあまり花がないのが幸いしたのか、しばらくこの花で吸蜜してくれた。どちらかと言えば、スジグロシロチョウよりも3月から咲いてるフデリンドウの方が珍しい。
よく似たモンシロチョウはキャベツ畑の近くで見かけるものの、森のある公園なんかでは、圧倒的にスジグロシロチョウの方が多い。もっとも、モンシロチョウかなと思って見ていると、モンキチョウだったりするのだけど。
朝のうちは薄曇り気味だったこともあって蝶は姿を見せなかったのだけど、雲が切れて陽射しが戻ると、今度はテングチョウがでてきた。枯葉の上にとまるのは、陽射しで暖まっているからなのだろう。
テングチョウは成虫で越冬するのだけど、さほど翅は傷んでいなかった。なんとなくだが、テングチョウ全般に翅が大きく傷んだ個体にはお目にかからないような気がする。すぐに飛べなくなってしまうからかもしれないが。
原っぱでイヌノフグリ類を探索したり、ビロードツリアブを見てたりしていたら、ベニシジミが飛んできた。相変わらずタチイヌノフグリは見つからないものの、3月にベニシジミを見たのは初めてかもしれない。
翅の表側が白いので、飛んでるときはモンシロチョウかなと思ったのだけど、とまってみるとモンキチョウだった。モンキチョウの方が飛び方が直線的かつ敏捷なので、詳しい人はすぐに分かってしまうらしい。目玉が緑色できれい。
越冬明けのキタテハ。翅が傷んでいても健気に飛び続ける。このあたりにはカナムグラがはびこるので、キタテハも豊富。とはいえ、人間にとってはあまり都合のよい植物ではないので、しばしば抜き去られてしまうわけですが。
他にキチョウも飛んでいたが、なかなか近くにとまらず撮影できず。残念ながら、ツマキチョウは姿を見せなかった。