シャクガ科のナミシャク亜科に属する(広義の)フユシャクを3種。このシーズンは冬のナミシャクを雌雄そろえて撮影したかったのだけど、♂を3種類見るにとどまった。
追記:と思っていたら、1/31にナミスジフユナミシャクの♀を見ることができたので追加した。
午後の日を浴びたヒノキにとまっていたのを自然光で撮影。
このシーズン最後にクロスジフユエダシャクの♂を見たのが12月10日頃だった(その後行き遅れた♀単独の姿は何度かみたが)。それと入れ替わるようにでてきたのがクロオビフユナミシャクで、白く縁のついた直線的な黒い横線と、前翅の付け根から先の方に向かって伸びる黒いスジが特徴的。
こちらはコナラの幹にとまっていたもの。
PCで画像を大きくして見てみると、右側の翅の先端に何か小さな虫がいる。その部分を、このブログでの最大サイズ(1200×900)の等倍で切り出したのが下の写真になる。
黄緑色の半透明っぽい胴体と透明な翅が見える。目玉は小さく赤い。いったい何者だろう。
クロオビフユナミシャクは、中旬(12/11~12/20)には頻繁に目にしたものの、この個体を見た12/20が今シーズン最後になってしまった。
遅れて出てきてずっと♂を待っているような(行き遅れた?)♀の姿を探そうとしたが見つからず。
クロオビフユナミシャクと入れ替わりで現れたのがイチモジフユナミシャクで、朝のうちに何度か見ることができた。
前翅を横断するようなはっきりした横線が名前の由来なのだろう。当初は「イチモジ」ではなく「イチモンジ」と覚えてしまっていた。
いずれも朝の公園で撮影したが、歩いているとヒラヒラヒラっと飛んでくれてそれと気が付いた。飛んでる姿はひ弱くてクロスジフユエダシャクがまだ飛んでるのかと思ったのだけど、とまってくれると色あい、翅の形状、模様など違いがいろいろと見えてきた。
こちらも年末に向けて♀を捜索しようと思っていたのだけど、ちょっと都合があってそれも叶わず。
1月中旬になってフユシャクの捜索活動を再開してみると、ナミスジフユナミシャクに遭遇した。クロオビと比べると、前翅全体が丸みを帯びていて幅も広い。模様がはっきりしないようなときも、翅の形状で見分けがつくように思う。残念ながら未だ♀には出会わず。
1月の31日になって、あまり行かない公園を歩いていたら、周囲にクヌギがぽつぽつ植わっている辺りの木柵に、フユシャクの♀を発見。
しょぼくれた姿だったので、もうお亡くなりになっているのかと思って指を出してみると、乗り移ってきた。体長12mmといったところだろうか。フユエダシャクに比べて翅が長めなことと、時季的な面からナミスジフユナミシャクの♀だと判断した。当然ながら、元の場所に戻しておいた。