この10月に見た蛾。撮影はおもにOM-D E-M5IIにMZD60mmを使った。
10月の初め頃には、近所の雑木林を残した小さな公園に、アオシャクの仲間と思しき蛾がよくいたので、通勤途上でよく撮影した。
横線が直線的で前翅が細身で長めなので、クスアオシャクと推定した。
腹が赤いから、ホソバハラアカアオシャクなのかな?よく分かりません。こちらも上のアオシャクの近所で撮影。横線のくねり具合や腹の色はよく似ているが、翅の縁の色が濃いことなどで、ヘリグロヒメアオシャクかもしれない。そうなると、上の1枚にしても、この種が擦れてしまったものかもしれない。やはり、よく分かりません。
ヒノキにとまっていたウスミドリナミシャク。
前脚が長く触角も反り返っているのが特徴的。頭の周辺部をもっと大きく写せばよかった。
フトジマナミシャクと推定。
幅は20mm程度。地味ながらも細かな模様がある。もうちょっと緑とか赤とか派手な色だといいんだけど。
ウスキツバメエダシャクと推定。
通勤途上に葉からはみ出している白い翅を発見したので、しゃがんで裏側から撮影した。枝や葉が入り組んでいてフラッシュを使うと大きく陰がうつってしまうため、自然光で露出+1.0EVで撮影。フラッシュを使うために枝葉を手で除けようとしたら遠くまで飛び去ってしまった。
軽いホットシューケーブルに小さなフラッシュを着けて持ち歩き、うまく光をあてる手もありますね。ただ、OM-D専用の付属フラッシュでは電池も入ってないことだし、光らないでしょうね。
住宅地では困りもののチャドクガ。
成虫になれば害はないものの、サザンカやツバキについた幼虫はホントに困る。この個体はチャノキの近傍のオシロイバナの葉にとまっていた。
夜、帰宅したときに玄関から侵入されてしまい、天井にとまった。
うちの玄関の側にはサザンカを植えてあって、今まで数回チャドクガの幼虫がついたことがあり、二度ほど皮膚科のお世話になりました。日頃からよく観察する習慣が必要だと思った。
公園のそばのフェンスの、コンクリートの基台にとまっていたクロクモヤガ。紋様が、光ると金色に見える黄色い線に縁どりされていて印象的。
羽化して間もないと思われるウスチャヤガ。頭(というか、胸)の上のモヒカン刈りがきれいに整っている。
近所のヒノキ(ウスミドリナミシャクがいたのと同じ木)にとまっていたシマケンモン。
この状態で、頭の先から翅の先までの長さが20~25mmだった。幼虫はヒイラギを食べるらしいのだけど、このヒノキの前にはヒイラギが生垣風に植えてある。
翅の後端に小さな黄色(金色)の物体が見えているのが、その部分を等倍で切り出したのが次の写真。
何やら金色のハチかハエがとまっているようである。おそらく1mmあるかないかだと思うのだけど、こいつの正体が分からない。ヤドリバチの一種だろうか。撮影時にはまったく気づかなかった。もうちょっと寄りたかったですね。
エゾギクキンウワバ。
近所の森にいたが、幼虫はキク科の植物を食べるらしい。頭の上がチョンマゲ状になっていてかわいい。一度、自宅の中の壁にいたことがあり、わりと住宅地にもいるのかもしれない。
ホタルガ。
朝、ヒサカキが生えている森の外縁部にとまっていた。初夏に見たものよりも翅の色が黒に近い印象があるが、個体差なのかな。
バラ園にいたホシホウジャク。この1枚だけはMZD12-40mmPROを使った。
バラを写して回っているときに遭遇したが、美しい秋バラにマッチしている? ホバリングしながらバラから吸蜜することはなく、あっと言う間に飛び去って行った。