井の頭公園の池に、毎年今頃になると姿をみせるハシビロガモのペアがいた。
いまどきの♂の頭は黒く見える。寒くなると、濃い紫色というか濃い青緑というか、そういう色になってくるのだけど、光の加減や角度で見え方が変わりとてもきれい。
井の頭公園の池に冬に行くと、たいていはオスとメスのペアが水面に広いクチバシを下ろしてピチャピチャ音をさせながら泳いでいる姿を見ることができる。
ここ数年、毎年ペアでいるので、果たして北の国から渡ってくるのか居ついているのか疑問に思うのだけど、たしかに暑い季節には姿を見ない。ただ、カルガモも姿を消したりするので、比較的近場に避暑に行っているだけなのかもしれないが。
こちらは♀。カモの仲間の♀は、こういう色あいをしているのが多いのだけど、ハシビロガモの場合、クチバシの幅が広い。漢字では「嘴広鴨」と書くらしい。英名も、クチバシがシャベルに似てるので“Shoveler” というらしい。
セミの声が消えると野鳥の声が聞こえだすので、そろそろトリを見に行かないと、と思って井の頭公園に足を運んでしまった。他には、早速騒いでいるモズと、飛び去るカワセミ、木陰に隠れるゴイサギしか見えなかった。
OM-D E-M5IIにMZD75-300IIを着けて撮影したが、小さなバッグに普通に収まるので助かる。泳いでいるカモは比較的ゆっくりなので、C-AF + TRというモードを使って連写してみたが、ただのC-AFよりも成績が良かったような。飛んでいる鳥には使えませんが。