いつも通る雑木林を残した公園の木陰にハイイロチョッキリが隠れていた。この公園にはコナラの木が10本ほど生えていて、今年の夏の間もカブトムシやらクワガタムシやらにたまに遭遇した。最近の本命?は、二週間ほど前に撮り逃がしてしまったアカスジキンカメムシの成虫。五十円玉ほどの美しい見事な個体だったのに、カメラを構えた瞬間に飛び去られた。その後は、終齢幼虫は見るものの成虫に遭遇しない。葉っぱをいちいちめくりはしないものの、木の葉や枝先に目を凝らしながら通過している。
前置きが長くなってしまったが、葉陰にゾウムシ状のものを発見したので近寄って撮影。フラッシュの光が葉で遮られてしまったものの、なんとかなった。
ハイイロチョッキリはコナラの実(ドングリ)を枝ごと落として、実の中に産卵するらしい。確かに周囲にはまだ瑞々しいドングリがたくさん落ちている。体長6~8mm程度なのに、枝まで落とすとは大したヤツである。
ほとんど土の上にひざまずいて撮影。ジーンズなので構わなかったがスーツだと躊躇っただろう。
ゾウのように長い吻の途中に触角が生えているのがおもしろい。ゾウというよりアリクイか。身近な不思議な生き物。