先週から今週にかけて、お盆休みの自由研究として OLYMPUS AIR A01にちょうどいい(?)モーター1軸雲台(雲台と書くのは憚られるのだが…)を作ってみた。
ステッピングモーターの軸に金属製の三脚ネジを直結し、モーター自体を汎用のブラケット板に固定している。ブラケット板には三脚用のネジ穴がついているので、これを普通の雲台の上に載せて固定すれば出来上がり。工作的なことといえば、モーターを囲うアングル材にネジ穴を開けたことくらいだった。
モーターとブラケット板の固定には、よくある小型のクランプを使っている。モーターの放熱用とクランプへの固定のしやすさから、モーターにアルミのアングル材をネジ止めしてある。
構想としては、モーターを囲っているアングル材を別のモーターで回してカメラに仰角を与えたいのだが、費用の面も含めて都合のいい部材が見つからない(ラジコン用の部品って高いんですね)。
AIR A01をグルグル回してみた。モーターの回転速度はステッピングモーターに与えるパルスの周期で決まるので簡単に変更できる。A01の下には小さな雲台を付けてみたが、こうするとカメラの水平を出すのがかえって厄介になってしまった。
モーターの動作音はとても静かなので、わざわざE-M5IIに外部マイクを着け、モーターの音を拾っている(しょうしょうノイズも大きいですが)。
高速に回転させようとしてステッピングモーターに最初から周期の短いパルスを与えると、A01ほど小さなものでもガッガッガッと脱調してしまう。これを防ぐために加速制御しているのだが、音で分かるでしょうか。停止時も、いきなり止めると全体の振動が収まりにくくなるため減速を制御したのだが、もうちょっと優しく止めた方がいいかもしれない。
撮影結果
こちらは回転中に撮影したもの(1/250秒)。
グルグル回している最中に、wifi経由で秒10コマの連写を繰り返し、どうにか静止時と比較できそうなコマが撮れた。電子シャッターならではの新しい写真体験。ピントはMFにしていたのだが、なぜか合っているものがなかった。
こういう結果になることは分かり切っていたことなので、どうと言うことはないのだが、グローバルシャッターを装備していない4Kフォト対応カメラってどうなの? とか思ってしまう。