絞りブラケット機能があっさり実装できたので、その他のありがちなブラケット機能もついでに作った。結果として、AIR A01用のブラケット機能付き撮影アプリのような具合になった。
今回は動作を示す動画は省略したが、前回の絞りブラケット機能に載せたものとほとんど一緒。このアプリの作成は”Olympus Camera Kit“を用いて行った。現段階ではビルドしたAPKの公開は予定していない。
メニュー
合計で7種類のブラケット動作モードができてしまったので、選択するためのUIを追加した。
これはAndroidStudioでのデザイン画面だが、もともとのサンプルプログラム (ImageCaptureSample) でのISO設定とWB設定の間に、オートブラケット用のメニューを割り込ませた(赤字で表示されるている部分)。
このメニューをタップすると、以下のようなオートブラケット動作の選択リストを表示する。
このリストで選択したオートブラケット動作を、次回のシャッターボタンのタップ時に開始する。
なお、リストで選択した内容が、ライブビュー上部(デザイン画面でABKTと赤字で書かれていた部分)に表示される。
露出補正ブラケット
撮影時に露出補正値を変更しながら3枚または7枚連続して撮影する。シャッターボタンのタップは無論1回だけである(OM-Dと違って)。
- EVC1
0.0, -0.3EV, +0.3EVの3枚 - EVC2
0.0, -1.0EV, +1.0EVの3枚 - EVC3
0.0, -0.3EV, -0.7EV, -1.0EV, +0.3EV, +0.7EV, +1.0EVの7枚。
このブラケットを選択している場合、AEモード(A かSか)やISO AUTOかどうかによって、撮影時に影響される露出パラメータが変化する。
ISOブラケット
ISO値を変更しながら連続的に撮影する。撮影時には、AEモードに応じて絞りまたはシャッター速度が変化する。
ISO AUTOおよびISO LOWのときには最初の1回だけ(その時点でのISO値)で終了する。
- ISO1
撮影開始時に設定されているISO値から、1/3EVずつ感度を上げる方向(200,250,320,400,…)で連続7枚撮影する。 - ISO2
撮影開始時に設定されているISO値から、1EVずつ感度を上げる方向(200,400,800,…)で連続7枚撮影する。ISO 200から開始すると 12800まで撮影する。
なお、ISO値を設定しようとしてエラーになった場合は連続撮影を終了する。
絞りブラケット
絞り値を変更しながら連続的に撮影する。1/3EVずつだけでは芸がないので、1EVずつ絞る動作も追加した。
- APR1
撮影開始時の絞り値から、1/3EVずつ絞る方向に7枚連続して撮影する。 - APR2
撮影開始時の絞り値から、1EVずつ絞る方向に7枚連続して撮影する。f/2から開始してf/22までになる。
雑感
プログラムは、CAMERA KIT FOR DEVELOPER (https://opc.olympus-imaging.com/tools/sdk/)に記載されているSDKドキュメントを参考にしながら記述したが、プロパティ値についての記述が実際と異なるようで、ムダに時間がかかった。
動作確認時はAIR A01への接続と切断を繰り返すことになったが、やがてA01が反応しなくなったりした。致し方ないのだろう。A01側の電源ボタンを長押しして回復。
スマホのカメラ用アプリによくあるような、動体を検出したらレリーズとか、ある特定の音声を検出したら撮影とかの地味な機能はやれば作れそうである。もっとも、ここのところ天気が悪いからプログラミングなんかをやってるわけで、晴れたらカメラを持って外に出ることが優先することになる。