井の頭公園の東の端からほぼ南東の方角に小さな小川が流れている。
大き目の岩があったりして、公園の中とはちょっと雰囲気が違う。この小川が隅田川まで至る神田川である。
その小川の流れ出しにある小さな橋(写真の左端)が水門橋で、橋の下から池の水が流れ出しているのが分かる。流れだしの脇には下のような看板が立っている。書いてある通りです。
なかなか神田川の領域全域を見渡すのによい地図がなくて、さがしていたら東京都建設局の神田川流域浸水予想区域図というのがあった。武蔵野市の西端から隅田川まで含まれているので、神田川、善福寺川、妙正寺川の全体を見渡すことができる。ページの中のpdfファイルを開いて大きくして見ると、よく分かります。
また、この地図を見ると神田川と玉川上水の位置関係も見ることができて、下高井戸あたりまでは付かず離れずで双方ともに南東方向に流れているのが分かる。人工的に作られた玉川上水が台地の上を、おそらくもともと自然河川だった神田川が低地を流れている。
google earthを使ってみると、井の頭池の標高が50m前後で玉川上水の万助橋が62mと表示される。この高低差により、玉川上水は江戸の高台にも給水できたのだろう。
しばらく下流方向に歩いて京王井の頭公園駅を過ぎると親水公園風になっている。川面にも下りることができるので、石伝いに神田川を渡ることができる。そこから上流にあたる公園側を振り返るとこんな感じで、京王の鉄橋がいい感じに見える。