コオニヤンマ
コオニヤンマの写真は前にも投稿していたが、先日のオナガサナエとのつながりで。
近所を徘徊していたら、サナエトンボ科に分類されているコオニヤンマが電柱を支える鉄線にとまっていたので近くから撮影した。
身体全体(特に胸部)に対して目玉が小さくてアンバランスな印象。副性器が見当たらないし腹部がずんぐりしているから、どうやらメスのようである。後脚がとても長いのも特徴的か。
腹部の先。メスの場合は尾毛といって、付属器とは呼ばないらしい。
2つの目玉が離れていて、愛嬌がある。オナガサナエのように指先に乗せようとしたが、嫌がられてしまった。とはいえ、遠くに飛び去ったりはしなくて、この鉄線の上にちょっと移動しただけだった。暑くてまいってたのかもしれない。
これらは、ちょっと前に小さな川沿いにとまっていたもので、いずれもオスの個体と思われる。だいたい30mくらいの間隔をおいてテリトリーを維持しているのかポツポツととまっていて、ヒトや他のトンボが来ると飛び立って警戒したりしていた。メスが来るのを待っていたのかもしれない。
サナエトンボの仲間の他の種を期待していたのだけど、この日はコオニばかりだった。
オニヤンマ
比較のためにオニヤンマの写真を何枚か。オニヤンマは水辺の公園や、その近くの森の中などでたまに出くわす。そういった場所で、ヒトが立っていても我関せずとばかりに大きなトンボがまっすぐ向かってきたりしたら、たいていはオニヤンマだろう。
公園の柵杭で休憩していた個体。羽化直後だったかもしれない。
現物を見比べてみるとよく分かるのだけど、コオニヤンマとは迫力がまったく違う。胸部に見合う程度に目玉が大きいし、左右の目玉が離れていない。クヌギの葉っぱにぶら下がるようにとまっているところを何度か見た。コオニヤンマが葉っぱや手すりなどにベタッととまるのに対して、オニヤンマはたいていぶら下がってとまるようだ。
今年もオニヤンマに遭遇したいものなのだけど、暑くて腰が重い今日このごろです。