暖かくなり冬には見なかった蛾が増えてきた。一方で、まだフユシャクも活動中の今日この頃。朝の公園を散歩していたら、ホソウスバフユシャクの♂が照明灯の基部の蜘蛛の抜け殻の上で一夜を明かした模様。
自然光で撮影した。色の再現を考えると、できる限り自然光で写したいんですが、高感度に弱いカメラを使う手ブレ野郎としてはなかなかそうもいかない。
こちらは、お馴染みのフユシャクの♀。まだ頑張ってるんだなーと感心した。ウスバフユシャクはこのあたりではもう全く見なくなったものの、ホソウスバなのかクロテンなのか、もしかしてウスバなのか。
フユシャクに変わってよく見るようになったのは、このアトジロエダシャクという蛾で、昼間にうろうろしているだけで数頭目にしたりする。
こうして上から見ると、翅に折り目がたくさん付いているような感じ。昼間に見た翅は、薄いアズキ色というか漉し餡を薄くしたような色というか、そんな色合いだった。
こちらは暗いところで人目を忍んでいたアトジロエダシャク。とまっている場所が良かったのでいろいろな角度から写したりしたのだけど、フラッシュを使うと翅が金色に写ってしまってどうも具合が悪い。右手にカメラ、左手にフラッシュで、角度変えたりするべきなんでしょう。
トビモンオオエダシャクは大きい。こうして翅を拡げていると、アトジロエダシャクの倍くらいの幅をとっていた。公園の一部を庭園風にしつらえるために置かれた大石の北側にとまっていたので、習慣で適当な位置に膝をついて撮影しようとしたのだけど、距離が近すぎて翅が入りきらず、30cm下がってやり直した。
フサフサであり腹太である。
ウスベニスジナミシャクも梅が盛りを迎えたあたりから、あちらこちらで姿を見るようになった。写真にすると大きく見えてしまうが、翅を拡げても幅がアトジロの半分(約2cm)くらいしかなくて小さい。「うすべに」という名前だが、緑だったり茶色だったりいろいろ。しかも、高いところが好きなのか上の方にいることが多くて写しにくい。
この状態で頭の先から翅の先まで、10mm程度の小さい蛾。ふつうは見逃してしまうのだけど、ヒラヒラ飛んでいるのを目で追っていたら桜の幹に止まったので撮影してみた。メスコバネマルハキバガの♂と推定した。
メスコバネマルハキバガを漢字で書くと、雌小羽丸羽牙蛾だろうか。名前のように、メスの個体は翅が退化して小さいらしく、どうせならそちらも見たかった。ただ、飛べないとなると生息地を這うように探さないとダメかもしれない。
よく見ると翅も模様もキレイで、♂も捨てたもんじゃない。
キバがあり細くてある程度長いから、キバガの一種だろうと思うのだけど、ネットで検索してもなんだか分からなかった。コナラの幹の割れ目に身を潜めていたので、上からしか撮れなかったのだけど、頭の先でキバが上を向いているのが分かるでしょうか。
写真の状態で、頭の先から翅の先まで15mm程度。翅の付け根がコブ状に隆起していて、閉じた翅の縁を見ると、緩やかに湾曲している。ヒラタマルハキバガの一種だろうか。
※ 「今週の蛾」じゃあんまりだ、ということで題名を変更しました。