冬の昆虫やフユシャクの写真など

今のところ困るような雪もなく穏やかで乾いた天候が続く2019年1月の東京地方。12月から1 月にかけてのカメラを担いだ散歩でムシをいくらか撮影することができた。冬は昆虫を見る機会が少ないのだけど、この時季にしか見ることができないフユシャクと呼ばれる蛾や、カメムシと花の写真と、その撮影のことなど。

ソシンロウバイ
ロウバイ
ロウバイ,2019年1月中旬,東京都
ロウバイ
ロウバイ,2019年1月中旬,東京都
ロウバイ
ロウバイ,2019年1月中旬,東京都

1月になって香りのいいソシンロウバイがきれいな季節になった。この冬は咲き出すのが遅かったり、咲いているのにまだ緑色がかった枯れ葉が残っていたりしていたが、中旬になると葉も落ちて写真も撮りやすくなった。フユシャクを探すついでにマクロレンズ( MZD60mm F2.8 )で撮影。

クロスジフユエダシャク
クロスジフユエダシャク
クロスジフユエダシャク,2018年12月上旬,東京都

クロスジフユエダシャクは例年11月下旬から12月中旬ころまで目にするが、今年は去年よりも発生数が多かったような気がする。クヌギやコナラの落ち葉を敷き詰めた森の中で、野鳥を撮ろうと超望遠レンズを着けたカメラを持ってをうろうろしていると、この蛾のオスがヒラヒラヒラと地表近くを飛びながらメスを探す姿をよく見た。こちらも同様にメスを探したものの、残念ながら今シーズンは見つけられなかった。

クロオビフユナミシャク
クロオビフユナミシャク
クロオビフユナミシャク,2018年12月中旬,東京都

公衆トイレの壁にとまっていたクロオビフユナミシャク。やはり野鳥を探しているとき、OM-D E-M1mkIIに300mm F4.0 + MC-14で撮影。最短撮影距離での最大撮影倍率が0.34倍なので、このくらいの大きさの蛾ならばまずまず大きく撮れるから、わざわざマクロレンズに交換しなかった。超強力な手ブレ補正のおかげで1/80秒くらいなら身体を固定しない立ち姿勢でもなんとかなるのだけど、被写界深度が5mmほどしかないので翅の先(翅頂) あたりはボケてしまう。

後の方ででてくるナミスジフユナミシャクと大きさや雰囲気が似ているが、こちらは翅頂あたりから黒い筋が走っているのが特徴だろう。今シーズンもクロオビフユナミシャクのメスを探すのを忘れて上を向いて野鳥ばかり探していた。フユシャクを探すときには、うつむき加減に高さ1m程度のところばかり見て歩く。

アキアカネ
アキアカネ,2018年12月中旬,東京都

クロオビフユナミシャクと同じ日に撮影したアキアカネ。12月半ばになってもまだ飛んでるとは思わなかった。石に写った影で翅が余計にあるように見えた。

ウスバフユシャクとウスモンフユシャクとクロテンフユシャク
ウスバフユシャク
ウスバフユシャク,2019年1月上旬,東京都

一番よくお目にかかるのがウスバフユシャクで、12月の終わりから2月半ばにかけて出現してくるようだ。やや大きめの個体で、桜の木の幹にとまっていた。

ウスバフユシャク
ウスバフユシャク,2019年1月中旬,東京都

典型的と思えるウスバフユシャク。

ウスバフユシャク
ウスバフユシャク,2019年1月下旬,東京都

全体が濃い焦げ茶色なのだけど、斑紋の特徴からするとウスバフユシャクだと思う。

ウスバフユシャク
ウスバフユシャク,2019年1月下旬,東京都

玉川上水沿いでもよく見かける。これは三鷹駅のそばで。

ウスバフユシャク
ウスバフユシャク,2019年1月下旬,東京都

ウスバフユシャクのメスだろうと思うのだけど、ウスモンフユシャクなのかクロテンフユシャクなのか、特徴が分かっているオスと交尾でもしていてくれないと判断できない。玉川上水の小金井区間。

OM-Dのカメラ内深度合成を多用している。晴天の日の自然光で撮れるときはマクロレンズ(MZD60mm F2.8 )で絞りf/8で撮影することが多いのだけど、撮影倍率が0.5倍を超えると被写界深度は5mm以下になってしまう。ウスバフユシャク(またはその仲間)のメスは体長10mmに満たない程度で幅は3~4mmほどなので、ファインダーに大きく捉えようとすると、だいたい撮影倍率0.7倍程度まで寄ってしまうから、おおきく絞っても頭にピントを合わせると翅や尾の先がボケる。
しょうがないので絞りを開けてシャッター速度を稼ぎつつ、カメラ内深度合成有のフォーカスブラケットを使うことになる。この写真の場合、ISO200でf/5、1/100秒で8コマの連写。当然手持ち撮影だがコンマ数秒間の息をとめて静止していれば完了するから、手持ちで夜景を撮るときより容易だと思う。

ウスバフユシャク?
ウスバフユシャク?,2019年1月下旬,東京都

こちらもウスバフユシャク(またはその仲間)で、同じような距離からフラッシュを使ったもの(絞りf/8)。フラッシュを使った深度合成は、フラッシュのキャパシタ充電時間があるから手持ちでは無理だろう。

ウスバフユシャク
ウスバフユシャク,2019年1月下旬,東京都

交尾中のウスバフユシャク。現場をおさえられればよかったので、ふつうにフラッシュ撮影。メスが色黒になってしまった。

ウスバフユシャク
ウスバフユシャク,2019年1月上旬,東京都
ウスモンフユシャク
ウスモンフユシャク,2019年1月上旬,東京都

ウスバフユシャクとウスモンフユシャク。すぐ近くにいたので同じ種かと思ったのだけど、よく見たら違っていた。ウスモンフユシャクの方が翅に丸みを帯びていて、斑紋も不鮮明。

ウスモンフユシャク,
ウスモンフユシャク,2019年1月下旬,東京都
ウスモンフユシャク
ウスモンフユシャク,2019年1月下旬,東京都

サワラまたはヒノキの幹にいたのと、玉川上水三鷹区間で交尾中のウスモンフユシャク。

ウスモンフユシャク
ウスモンフユシャク,2019年1月下旬,東京都

小金井区間で見た交尾中のウスモンフユシャク。前翅の前縁全体にRが付いてるからそう判断したのだけど、ウスバフユシャクかもしれない。

クロテンフユシャク
クロテンフユシャク?,2019年1月中旬,東京都

ウスバ、ウスモンとくれば、次はクロテンフユシャクが出てこないとおかしいのだけど、今シーズンはまだクロテンフユシャクらしいフユシャクはあまり写してなくて、しかもちょっと微妙な印象のものもある。上の個体は外横線と前翅前縁がほぼ直角になっているからクロテンだろうと思うのだけど、色も濃いし黒い斑点も小さい。

クロテンフユシャク
クロテンフユシャク,2019年1月下旬,東京都

こちらは外横線の曲がりだけでなく、色も白いし黒い点もはっきりしているから間違いなさそうである。
深度合成で撮影。風で翅が動いたりめくれたりすると、黒い点や横線が複数あらわれたりするので、深度合成有のフォーカスブラケット撮影を何度か繰り返した。その場で結果が分かるからやり直せる。

過去の写真を見てみると、明らかにクロテンフユシャクが交尾している写真は2月10日前後のものが多いから、これからたくさん見ることができるだろうとは思いますが。

ウスバフユシャク?
ウスバフユシャク?,2019年1月下旬,東京都

ウスバフユシャクやその仲間は桜並木があればだいたい見つかるが、同時期にいろいろと出てくるからメスの見た目での種類の判断は無理でしょう。

クロバネフユシャク
クロバネフユシャク,2019年1月上旬,東京都

前翅体が黒褐色のクロバネフユシャク。フラッシュを使ったので肉眼で見たときより黒っぽくなった。シロオビフユシャクに似た模様だが翅表全体が黒っぽく、なおかつ全面に黒い粒が散らしたように見えるところが特徴か。

クロバネフユシャク
クロバネフユシャク,2019年1月中旬,東京都
クロバネフユシャク
クロバネフユシャク,2019年1月下旬,東京都

クヌギ林周辺でよく見るが、ウスバフユシャクのように桜があればどこにでもいる、という感じではなくてせまい地域に集中している印象。

クロバネフユシャク
クロバネフユシャク,2019年1月中旬,東京都
クロバネフユシャク
クロバネフユシャク,2019年1月中旬,東京都

昼間から蛾が飛んでいるので目で追っていくと、枯れ草にとまってはばたいていたのでマクロレンズのままデジタルテレコンを入れC-AFで連写した。撮れた写真を見ると、クロバネフユシャクのようだった。ほかにも飛んでる個体が多かったから、昼から午後にかけて羽化してきて夜に備えているんだろうか。

クロバネフユシャク
クロバネフユシャク,2019年1月下旬,東京都
クロバネフユシャク
クロバネフユシャク,2019年1月中旬,東京都

真っ黒なクロバネフユシャクのメス。尾部の毛も黒い。ブロック塀でしか撮影できなかったが、こんな黒いのがクヌギの樹皮の中に潜んでいたらよほど運がよくないと見つけられない。

1枚目はフラッシュ使用で2枚目はフォーカスブラケット+カメラ内深度合成。OM-Dのカメラ内深度合成は、最初に合わせているピント位置の手前から写し始めてくれるのがどうも馴染めないし、合わせた位置から8コマ直進してくれる方が、撮影時の工夫のしがいもあるように思う。そういう動作モードを追加してくれませんかね。

クロバネフユシャク
クロバネフユシャク,2019年1月下旬,東京都

こちらも深度合成だが、絞りf/8で写した2枚(目玉に合わせたのと翅の外縁に合わせたもの)をCombine-ZPで合成したもの。手軽に写しているものなので、この程度の出来上がりでいいのです。

シロオビフユシャク
シロオビフユシャク
シロオビフユシャク,2019年1月下旬,東京都

クロバネフユシャクと前翅の模様は似ているが、全体として大き目で白っぽいシロオビフユシャク。日陰で絞れなかったのでカメラ内深度合成。
思い出したように、フォーカスブラケット+深度合成をボタン1つでオンにできないものかと毎度調べるのだけど、いい方法が見つからない。Menu  → ブラケット → On → Focus BKT → OK  → OK→ OKとか操作する必要があって面倒である。

追記 : その後、フォーカスブラケット+深度合成をオンにした状態で、どれかのボタンにBKT切換を割り当てておけば、ボタン一発でフォーカスブラケット+深度合成撮影をオンにしたりオフにしたりできることが分かった。マニュアルに書いてあるのかもしれませんけど。

シロオビフユシャク
シロオビフユシャク,2019年1月中旬,東京都

電柱にいた個体に指を伸ばしたら乗ってきた。ちょっと羽化不良気味のようだが、撮影してたら飛び去って行った。今シーズン、オスの写真はこれだけしか撮れなかった。

シロオビフユシャク
シロオビフユシャク,2019年1月下旬,東京都
シロオビフユシャク
シロオビフユシャク,2019年1月中旬,東京都

シロオビフユシャクのメス。1枚目はフラッシュ使用で2枚目は深度合成撮影。メスは1月の中旬から下旬にかけて、けっこう見ることができた。

一般的かどうかは分からないが、オスの方が発生時期が早くメスは遅れてでてくるようだ。なので、メスをよく目にするようになってからオスを探そうと思ってもなかなか見つからない。メスが産卵するときには既にオスは不要なわけで。
また、フユシャクのメスは飛ぶための翅がないから、ほかの飛べる昆虫と違って羽化した地点から大きく移動して産卵することもないだろうから、発生場所も局所的になるように思う。

次のシーズンはメスを見た各地点で、撮影日の2週間くらい前からオス探しをすることにしないと。まあ1年も経つと忘れてますけどね。

シロオビフユシャク
シロオビフユシャク,2019年1月中旬,東京都

自らの産卵結果を見やるメス。産み付けた卵を尾部の毛を使って覆い隠している。

孵化した幼虫(シャクトリムシ)は餌になる木を探して歩くか、おそらく細い糸を出して風に吹かれて飛んでいくのだろう。木々に新芽がでる季節までは飲まず食わずで生き延びられるだけの養分が卵に含まれているのだと思う。

チャバネフユエダシャク
チャバネフユエダシャク
チャバネフユエダシャク,2019年1月上旬,東京都

公園のトイレの壁の上の方にとまっていた。超望遠レンズがないと大きく写せないのだが、長いレンズをぶら下げて公衆トイレの近所をウロウロするのと勘違いされるかもしれないので、あまりじっくりとはしていられない。

チャバネフユエダシャク
チャバネフユエダシャク,2019年1月中旬,東京都
チャバネフユエダシャク
チャバネフユエダシャク,2019年1月中旬,東京都

玉川上水沿いの擬木の上にいたメス。地味なオスに対して、メスがなんでこういう姿になったのかいつも不思議に感じる。鳥の糞に似せているにしては目立ちすぎるから。

イチモジフユナミシャク
イチモジフユナミシャク
イチモジフユナミシャク,2019年1月上旬,東京都

すっきりした感じのイチモジフユナミシャクのオス。クヌギの樹皮についていた。

イチモジフユナミシャク
イチモジフユナミシャク,2019年1月上旬,東京都

こちらはトイレの壁にとまっていたのを300mm F4.0 + MC-14で撮影。
そういえば、今度このレンズで使えるMC-20という2倍テレコンも発売されるらしい。果たして600mm F8.0 になったとき、手持ちでどれだけ頑張れるだろうか。今はS-AF+MFにして実質マニュアルフォーカスでピントを合わせて低速で撮影しているが、すなおにシャッター速度を高くしてC-AFで連写した結果からいいのを選んで深度合成するってことになるかもしれない。ただ、それはちょっと面倒である。

イチモジフユナミシャク
イチモジフユナミシャク,2019年1月中旬,東京都

産卵していたイチモジフユナミシャクのメスをフラッシュを使って撮影。

イチモジフユナミシャクの卵
イチモジフユナミシャクの卵,2019年1月中旬,東京都

近くに産み付けられた卵もあった。親と同じく緑色なんですね。

イチモジフユナミシャク
イチモジフユナミシャク,2019年1月中旬,東京都

ヤマザクラの樹皮で産卵管を伸ばしていたメス。ちょっと離れた場所からだと、同じ色合いの地衣類(ウメノキゴケなど)と見分けがつけにくい。

ナミスジフユナミシャク
ナミスジフユナミシャク
ナミスジフユナミシャク,2019年1月中旬,東京都

桜(たぶん、ソメイヨシノ)の幹にとまっていたオス。周辺に別のオスもいたが、メスは見つけられなかった。

ナミスジフユナミシャク
ナミスジフユナミシャク,2019年1月中旬,東京都

こちらは別の地域のヒノキまたはサワラの幹にいたオス。周辺に桜の木が多い公園なので、桜を頼りに探すのがよさそうである。

ナミスジフユナミシャク
ナミスジフユナミシャク,2019年1月中旬,東京都
ナミスジフユナミシャク
ナミスジフユナミシャク,2019年1月中旬,東京都

いずれも同じメスだが、最初がフラッシュで、2枚目は絞りを開けて自然光で撮影。カメラに付属の小さなフラッシュ(FL-LM3) の発光面にメンディングテープを貼って気持ちソフトにしたりしているが、まともに光を当てるとかなり印象が変わる。やはり自然光で深度合成に頼らざるを得ないかな。

シロフフユエダシャク
シロフフユエダシャク
シロフフユエダシャク,2019年1月中旬,東京都
シロフフユエダシャク
シロフフユエダシャク,2019年1月下旬,東京都
シロフフユエダシャク
シロフフユエダシャク,2019年1月下旬,東京都
シロフフユエダシャク
シロフフユエダシャク,2019年1月下旬,東京都

シロフフユエダシャクはクロバネフユシャクと同じ地域のクヌギ林の周辺で撮影。過去の写真を見てみると、12月後半から3月初めころまで出現するようなので、まだまだこれからだろう。オスの翅の模様もさまざまなので、数多く写して比べてみたいところ。

ヒロバフユエダシャクとシモフリトゲエダシャク
シモフリトゲエダシャク
シモフリトゲエダシャク,2019年1月下旬,東京都
シモフリトゲエダシャク
シモフリトゲエダシャク,2019年1月下旬,東京都
ヒロバフユエダシャク
ヒロバフユエダシャク,2019年1月中旬,東京都

例年はいずれも2月の半ばくらいに見つけるフユシャクなのだけど、今年は1月の20日前後に見ることができた。ここまで載せたほかのフユシャクに比べるとずいぶん大きくて写しやすい。2 月になればメスの姿も拝めるでしょう。

カシワキボシキリガ
カシワキボシキリガ
カシワキボシキリガ,2019年1月上旬,東京都
カシワキボシキリガ
カシワキボシキリガ,2019年1月上旬,東京都

フユシャクではないが越冬中のカシワキボシキリガ。1枚目が300mmF4.0 + MC-14で420mm、2枚目はレンズを変えて60mm F2.8を使った。いずれも絞りはf/8で1/100秒で撮影。当然ながら、300mmの方は1.5m程度離れていて60mmの方はかなり接近している。

野鳥撮りながらムシも撮りたいなんてときには300mm F4.0は最適なレンズで、離れた場所から撮れた方が飛び去られることはないし、被写体が自分の影に入ることも稀になる。フラッシュを使うにしても(離れているから)光が拡散してくれて具合がいい。ただ枝の間に手を伸ばして撮るなんてことはできないし、マクロレンズ主体のときに単なる荷物として持ち運ぶのは重く感じる。

300mm F4.0の難点(ということもないが)は、ボディ+レンズの協調手ブレ補正が強力ゆえ、このレンズに慣れてしまうと、他のレンズを使うときについ甘く構えて手ブレしてしまうこと。協調手ブレ補正を装備した100mm F4.0 IS MACRO なんてレンズが欲しくなってしまう。等倍までで十分です。

ヒラタアブの幼虫がフユシャクを食べる

ちょっとグロテスク気味なヒラタアブの仲間の幼虫もけっこう目にするのだけど、これがフユシャクのメスを捕食するようである。

ヒラタアブの幼虫とフユシャク

尾部に食いつかれてしまったウスバフユシャク(?)のメス。

ヒラタアブの幼虫とフユシャク

こちらは明らかにチャバネフユエダシャクのメス。

あまりに小さくて鳥もあまり相手にしないだろうから、天敵は蜘蛛くらいだろうと思っていたのだけど、こういう光景を数回目にした。

ヒラタアブの仲間

成虫になるとかわいいヤツなんですがね。

カメムシ
ツヤアオカメムシ
ツヤアオカメムシ,2019年1月中旬,東京都
ツヤアオカメムシ
ツヤアオカメムシ,2019年1月中旬,東京都

一番寒い季節になるとよく目にするツヤアオカメムシ。成虫で越冬するのでツヤツヤした姿なのだけど、天気がいい日を選んであったまりに出てくるのかもしれない。

ミナミトゲヘリカメムシ
ミナミトゲヘリカメムシ,2019年1月中旬,東京都
ミナミトゲヘリカメムシ
ミナミトゲヘリカメムシ,2019年1月中旬,東京都

やはりこの季節による見るミナミトゲヘリカメムシ。ツヤがなく埃をかぶったような見た目。南方系のカメムシで沖縄ではシークヮーサーの主要害虫とのこと(http://www.boujo.net/release/%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%88%E3%82%B2%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A0%E3%82%B7.html)。ここら辺では何を食べているのやら。

ミヤマカメムシ?
ミヤマカメムシ?,2019年1月下旬,東京都

最後は小さなカメムシで、ミヤマカメムシの仲間と思われる個体。等倍で撮影したのでおよその体長を計算してみると、

  • 画像の横幅とカメムシの長さの比率が約30%
  • フォーサーズセンサーの幅が17.3mm
  • 17.3 × 0.3 = 5.19

これで体長5mmちょっとということが分かる。60mm F2.8ではこれ以上大きくは写せない。

最大撮影倍率が1.25倍のMZD30mm F3.5ならどうかというと、より近くまで寄らないと等倍以上で撮影できないから、普通のクリップオンフラッシュでは被写体がレンズの影に隠れてしまってうまくない。レンズの前に装着するマクロフラッシュでも使うといいのだろうけど、自分的には大げさすぎる。LEDを使った自作も前に試してみたが、時間ができたらよりリファインしたいところ。30mmマクロは焦点距離が短い分せまい空間で使えるので、机の上でデバイスや基板の写真を撮るのには重宝してますが。