東京では、アオジは秋の終わりから春の桜が咲くころまで見ることができて、茂みの中や枯れ草の中など人目に触れにくいところで、チチッチチッチッと鳴いていることが多い。
なかなか用心深いのだけど、公園などでは稀に人の近くで種子やムシををついばんでいたりするので、近くから観察したり撮影したりすることができる。
人の多い公園の生垣あたりから声がしたので裏側を覗いてみるとアオジの♀が地面をつついていた。去年の2月に撮影したもの。
中央に捉えることばかり考えていたら尾羽が収まっていなかった。とはいえ、胴体を中央にしたらたぶん顔はボケてしまうし、一歩下がってるうちに飛び立つかもしれないしでそのまま撮影。
こちらは、つい先日に野鳥のための森(バードサンクチュアリ)の周辺部を歩いていたら、2,3mくらいの近くにとまっていたので撮影。やはりメスだろう。
たぶん、肩のあたりにピントがあっているので目玉は深度から外れている。
こちらはうまい具合に身体を傾げたときに捉えられた。
正面顔を。散髪屋に行くわけでもないのに、だいたいの個体の羽毛はきれいに整っているのがいつも不思議に感じる。
アオジは黄色いイメージがあるのだが、頭部や背が暗緑色なのでアオジと呼ぶらしく、「アオ」は現在のおおむね緑色を表す古語から来ているらしい。
よく見る鳥では、アオゲラも緑色である。
何かいるんですかと問う人に、「あそこにアオゲラというキツツキがいますよ」と教えてあげたら、「青くない…」と微妙な反応をしていたのを思い出した。チコちゃんによると、どうみても緑色の信号をアオと呼ぶのは、もうちょっとひねった理由のようですが。