近所のメスジロハエトリ

例年、ハエトリグモの写真を撮るのは3月から5月のあたりばかりで、そのほかの季節にはあまり写していなかったのだけど、今年はその時季の外出を控えていたこともあり、6月以降も熱心に?道ばたのムシやクモを探しては写している。夏の暑いさなかにも、ハエトリグモがけっこう活動していた。

メスジロハエトリ

名前のとおりメスだけが白いハエトリグモと言われているが、残念なことにまだオスを見たことがない。メスはよく見るので不思議。

メスジロハエトリ,2019年5月上旬,東京都
メスジロハエトリ,2019年5月上旬,東京都
メスジロハエトリ,2019年5月上旬,東京都

体長7mm前後と大きくて写しやすかった。5月に立派な姿でうろうろしているところを見ると、越冬明けて食欲旺盛といったところか。いつごろ卵を産むのだろうか。

メスジロハエトリ,2020年8月中旬,東京都
メスジロハエトリ,2020年8月中旬,東京都

8月中旬に見た個体は5mmといったところだった。2020年産なんだろう。

こういう小さいのはどうしても元の画像をクロップして掲載することになるが、せっかくなのでイメージセンサー上のピクセル数をなるべく多く使いたいから、より最大撮影倍率の高いマクロレンズが欲しくなる。オリンパスのテレコンを活かせる100mmマクロ(テレコンつけて最大2倍)なんかが発売されたら、瞬間的にポチるでしょうね。ボディとの協調手ブレ補正は必須ですが。

動画

マクロレンズでのにらめっこに付き合ってくれたので、ついでに動画も撮影した。4Kで写したものを編集し、途中から拡大したりスローモーションにしたりしてみた。

動画にはメスジロハエトリの目玉(主眼)の色が変わる様子も捉えているが、目玉だけではなく周辺の体色も変化するようだ。ハエトリグモのレンズ前玉は固定されていて(ヒトの目玉のようには)動かせないから、視覚で捉えたい対象にあわせて網膜までの目の内部構造を筋肉で動かしているのだろう。

ピント合わせについては、前にもリンクを置かせてもらったが、ボケの量から対象物までの距離を測定するという、どこかのミラーレスカメラのような機能を備えているとのことです ( ハエトリグモの奥行き知覚はピンぼけ像を利用する ) (pdfが開きます)。