2018年を振り返ってみると、1月のはじめにオリンパス社のM.Zuiko Digital 300mm F4.0を入手し、このレンズばかり使っていた。他のレンズも使ってはいたが、前にも書いたのだけどOM-D E-M1mkIIはこのレンズを使うためにあるカメラなのだと思う。
それでレンズを入手して間もないころに、頭上を舞うオオタカを写すことができた。x1.4テレコンのMC-14を着けているので420mmの狭い画角を振り回して被写体を追うという初めての体験だったものの、案外容易に撮れてしまう。そうなると、カッコいい姿で飛んでいる鳥を写したくなるので人情というものでけっこう時間をかけてしまった。
拡大してみると、ブレていたりピントが甘かったりするものの、とりあえず捉えることはできるもんだな、と実感した。AFエリアは全面(クラスタ表示)、C-AFを使っていて電子シャッターの連写Lを使用。クラスタ表示にしていると仕様上の連射速度の4割減程度(秒10コマ程度)しか速度はでないものの十分だろう(メカシャッターの連写Lにすると、クラスタ表示時は秒5,6コマ程度になる)。
オオタカのように悠々と空を舞うからまだファンダーで追えるのであって、その後小鳥やツミでも試してみたが、距離が近いとなかなか難しい。
以下はオオタカの若鳥で、おそらく2017年生まれだろう。上に載せた成鳥と一緒に行動していたようだったが、単独での生活を強いられていたようで、成鳥は飛び去ってしまった。
成鳥に比べると茶色いシマシマが目立つので、遠くから見ると茶色い鳥に見える。カラスに追われて逃げ惑っていた。カラスがかなり大きく見えるのは手前にいるからだと思う。
飛んでいる鳥を写すときには、カメラを振りながらAFしてシャッターボタンを押すわけなのだけど、OM-D + 300mmF4の強力な手ブレ補正の効きかたの見極めが難しい。シャッター速度を速くしてもなぜかブレていたりするから、たとえば1/2000秒間にカメラを動かした分だけ撮影時にセンサーが戻され、結果としてそれが被写体ブレになっているような気がしないでもない。
流し撮りを勘案したIS AUTOモードと勘案しないモードを使い分けてみたりもしたが、なかなかこういうシーンに出会えるわけでもないので判然としない。では手ブレ補正をオフにしたらどうかというと、ファインダー像がガクガクしてしまって初心者にはとても使えない。このあたりは修練なんでしょうが。
カラスに追われていた若鳥が降りたあたりに行ってみたらとまっていたのできわめて至近距離から写すことができた。そばで見るとそれなりに大きくて立派でカラスに負けるとは思えないほど。この冬はもっと立派になった姿を見せてほしいものなのだけど、なかなか遭遇できません。まあ、見分けも付かないし。