この冬はアトリが多い

この冬の東京地方にはアトリがたくさん来ている。アトリは大陸から越冬のためにやってくる渡り鳥で、海を越えて日本海側にやってきた後、住みやすい場所をもとめて日本国内で分散するらしい。何が気に入ったのか、東京近郊のあちらこちらで群れを見かける。

アトリ
アトリ,2017年1月下旬,東京都

1枚目はつい先日に写したもの。この冬に最初に見かけたのが11月の下旬ころだったが、もっと全体の色が濃かったような気がする。頭部の色がうすいのがメスで、濃いのがオスだと思う。なんとなくお馴染みのカワラヒワにも似ているが、腹~胸にかけて明るいオレンジ色がかった白色なのですぐに見分けられる。

アトリ
アトリ,2017年1月中旬,東京都

ハンノキにとまっていた。まだ実がついているのに雌花が咲こうとしていた。

アトリ
アトリ,2017年1月上旬,東京都

こちらはオスだろうか、顔が黒っぽい。

アトリ
アトリ,2016年12月下旬,東京都

たぶんオスだと思うのだけど。案外と個体差が大きい。

近所をブラブラしながらなるべく近づいて撮影。いずれもOM-D E-M1 mkIIにMZD75-300mmの300mm端を使った。群れで動く鳥は1羽が飛び立つと、それにつられて皆飛び去ってしまうことが多いのだけど、たまにノンキなのもいるみたい。数が多いので、あまり気にせず枝の直下まで近寄っても大丈夫だった。

以下の6枚は昨年末のクリスマスのころに、E-M1 mkII のProCapture機能を試してみたもの。f/6.7, 1/1600 (ISO800)でProCap連写L (18コマ/秒) を使った。AFモードはS-AFを使った。

アトリ
アトリ,2016年12月下旬,東京都
アトリ
アトリ,2016年12月下旬,東京都
アトリ
アトリ,2016年12月下旬,東京都
アトリ
アトリ,2016年12月下旬,東京都
アトリ
アトリ,2016年12月下旬,東京都
アトリ
アトリ,2016年12月下旬,東京都

ProCap連写というのは、シャッターボタンの半押し(1stレリーズ)中に、電子シャッターを使って14コマ分の連写を繰り返し、全押し(2ndレリーズ)で半押し中の14コマに引き続いて連写し記録するという機能。

このシーケンスでは、とまっているアトリのオシリにピントにAF枠を置いて半押ししてしばらくジッと待ち、アッと思ったときに全押ししている。
ProCapLのC-AFならばAF追従できるのだけど、アッと思ったときにはファインダーから飛び去った後なので、この距離ではとても追えなかった。なので、飛び出したあとも枝にピントがあっている。MFにして置きピンで撮影しても同じような結果が得られただろう。ちょっと距離をおいて真横から撮影すれば、こういうやり方でもそれなりに撮れるような気がする。

今のところMZD75-300IIでしかProCap連写を試していないのだけど、C-AFにしろS-AFにしろ、AF動作を繰り返しているせいか半押し中にレンズが小刻みにカタカタと音を立てる。開放F値が大きい(暗い)のでAFに苦労しているのかもしれない。春になったらMZD40-150PROを使って、アブだのハチだのチョウだのを相手に、この機能を使ってみるのが楽しみ。