この冬の東京地方は11月が寒くて積雪もあったものの、12月下旬になってから20°を超えるような日もあるなど、12月は暖かい日が続いた。そのせいか、例年よりも冬らしい蛾に出会わなかったのだけど、ようやくイチモジフユナミシャクを見ることができた。
鉄柵の上の方にとまっていた、横線や斑紋が典型的な♂。
寒かった日の朝、近所の橋の台座にとまっていた♂。すっきりした模様なので、先日載せたクロスジフユエダシャクの♂に似て見えるが、前翅の幅が広く、先端がなだらかに丸みを帯びている。
こちらは色が濃い目の個体。
通勤途上の朝、ソメイヨシノ(あるいはヤマザクラ)の幹にとまっていた♀の個体。体長8mm弱といったところか。安い手袋を使っているので、右や左や人差し指にすぐに穴が開いてしまう。
フラッシュを使ってほぼ等倍で撮影。
帰宅時には交尾でもしていないかな、と期待したのだけど、この夜は南西強風が吹き荒れ雨も強く気温も上がった。いちおう、スマホのライトで同じ場所を照らしてみたが既にいなかった。夜になってやる気を出し、翅を伸ばしているところも見たかったのだけど。