OM-D E-M10とPEN mini E-PM2

以前はOM-D E-M5をメインに使っていたのだけれど、しばらくしてからPEN mini E-PM2も使うようになっていた。OM-Dと同じレンズが使えてよりコンパクトなカメラなわけだから、たとえば仕事の出張のときに持っていくコンデジ(Canon S100)の代わりになるんじゃないかな、とか思って入手したもの。
しかしながらこれは勘違いで、撮影時/レンズ収納時のコンパクトさ、レンズの明るさ、フラッシュ内蔵など、より小さなコンパクトデジカメの方にも優れている面が多々あることに気づかされた。出張や仕事のメモ代わりにはコンデジを使い、撮影を楽しみたいときにはOM-DやPM2を使う方が満足感があるという、当たり前の結論を得た。

E-M5は手放したけれど、E-PM2は現役の三番手として使っている。もっともE-M10を入手してからは、だいぶ出番が減ってしまったのだが。

E-M10とE-PM2の大きさなどを比べるため、手元にある2台を並べてみた。
EM-10とPM2
前から見るとこんな具合で、幅は大して変わらないし、三角頭のでっぱりを除けば高さもあまり変わらない。
E-M10のでっぱりには、PM2が持たない電子ビューファインダー(EVF)とフラッシュなんかが入っている。

ファインダーがないデジカメやスマホでは、撮影時に液晶画面を見て構図やピントを確認することになるのだが、これが老眼の目にはつらいのである。画面上の対象をしっかり見ようとすると、どうしても腕を伸ばして液晶を遠くに追いやるような、不安定な構えになっしまう。これでは手ブレが増えてしまう。
しょうがないので、画面をあまり見ないようにした。肘を畳んで身体の近くに構えるようにし、画面はぼんやりとしか見えないのだけど、カメラのAFを信じてシャッターを押す。ぼんやりとした画面上の緑色のAF枠だけが頼り。


EM-10とPM2こちらは、PM2に外付け電子ビューファインダーのVF-4を装着したところ。これを着けると、ファインダーを覗いてピントも見えるし、顔に押し付けてカメラを安定させることもできる。
E-M10のEVFは800×600ドットで倍率約1.15倍、VF-4は1024×768ドットで倍率約1.48倍ということだから、数字上はE-M10より優れていることになる。

EM-10とPM2横から見たところ。E-M10にはティルト可能な液晶がついているのでその分厚みがある。それよりも、VF-4のとってつけたような存在感が大きい。
E-PM1VF-4を上に向けたところ。こんな具合に角度を変えることができるので、たとえば星や月を撮影しようというとき、上に向けたカメラの下に潜り込んでファインダーを覗くような無理な姿勢を避けることができる。以前はE-M5に装着して使うことも多かった。

E-PM2 + VF-4はとてもいい組み合わせなのだけど、VF-4を装着してしまうと、残念なことにフラッシュを着ける手段がない。よく見えるファインダーとフラッシュが必要とすれば、E-M1/M5+フラッシュ、またはE-M10単体のいずれか、ということなる。また、OM-Dの三角頭の上に小さな付属フラッシュを着けていると、通勤バッグの中での収まりがどうにもよくない。PM2+VF-4はもっとよくない。手のかかりが悪いと、バッグからVF-4を掴んで引っ張り出したりしてしまう。
付属フラッシュにせよ、VF-4にせよ、撮影時に取り付け/取り外しをすれば済む話ではあるが、小物とはいえ荷物が増える。そして、シューカーバーとか端子カバーとか、すぐ無くす小物も付け外さないとならない。
今のところ、仕事バッグにはE-M10単独が一番収まりがよく、結果として一番よく持ち出すカメラとなっている。

E-M10
OM-D E-M10, MZD17mm/F1.8

このカメラには、小型の単焦点レンズがマッチするように思う。