レンギョウの葉の上にミドリヒゲナガ (Adela reaumurella) がいた。風の強い曇りの日で、なかなか思うように撮れなかったのだけど、その中でも、まだまともな数枚。
ヒゲナガガ(髭長蛾)は春のこの季節に草地や山林のある公園などでよく見かける小さな蛾の仲間で、こうした姿勢でとまっているときの長さ(頭の先から翅の先まで)は10mmもない。それに比べてアンテナのような触角がとても長いのが特徴。飛んでいるときは、この白いヒゲだけがゆらゆらと浮かんでいるように見えて面白い。
海外のサイトを見ると、ヒゲナガガのグループのことが “the fairy longhorn moths” と表記されていた。fairy というのは妖精のことだから、いい名前じゃないですかー、と思った。飛んでいるところを見ると、まさにそんな感じ。ミドリヒゲナガは、green longhornである。写真はフラッシュの反射で光っているが、実物もとてもメタリックに見えて、greenというよりgoldenじゃないかな、とも思ったが。なお、頭部や胸部が毛深く、腹側も黒かった。
写しているうちに指に飛び移っていたので、思わず握ったらヒゲを掴んでしまった。悪いことしたなーと思いながら1枚写して解放したら、頼りなげに飛んでいきました。