9月の半ばにアメリカピンクノメイガ (Pyrausta inornatalis) を見つけて以来、花壇のサルビア類をよく見るようにしていたのだけど、ついに?うちの庭に生息しているのを見つけた。
前に見たときと同様に、メド・セージと呼ばれる青いサルビア(サルビアガラニチカ)にとまっていたので、葉っぱに降りてもらって深度合成撮影した。
うちではメド・セージを10年以上前に間違って地植えしてしまったのだけど、この植物を地面に植えると太い地下茎を張ってあっという間にびこってしまい、何度も切り戻したり地面から引き抜いたりを繰り返している。やるなら鉢植えに限ります。
こちらは近所の公園にいたもので、メド・セージが生えていれば何処にでもいそうな感じ。
幼虫
で、それならば幼虫もいるんだろうとおもって探してみると、あっさりと見つけることができた。
飼育して羽化させたわけではないので、以下の幼虫がアメリカピンクノメイガの幼虫という確証はないのだが、アメリカのアイオワ州立大学の昆虫学部門がやっている、BugGuide.net というサイトに掲載されている写真で判断した。Pyrausta inornatalis の幼虫が掲載されているページはこちら。
花やつぼみに付いていることが多いようで、葉の上に煤のような小さな黒い糞が散らばっているところを探すとあっさり見つかった。体色は乳白色で体内が青くなっているのは、おそらく花の色素の影響と思われる。
こちらはおおむね等倍で深度合成撮影したもの。OM-Dのセンサー幅からすると、体長10mm程度といったところだろう。
こちらはご近所の花壇の赤いサルビア類で見つけた幼虫で花の近傍にいた。体内が若干赤みを帯びているのは、やはり花の色に由来していると思われる。
今年の秋まで気が付かなかったけれど、国内の公園やお庭に定着してしまっているんじゃなかろうか。