M.Zuiko Digital 14-150 F4.0-5.6 II

OM-D E-M5 markII の購入時には、M.Zuiko Digital 14-150 F4.0-5.6 II(以下、MZD14-150II)付きのレンズキットを選択した。このブログにも前に書いたように、150mm端をもち2EV分も明るく解像も優れたMZD40-150PROもあるのでどうしようか迷ったのだけど、使う場面が違うのと、キットで買うとお得感もあるので。

MZD14-150II M.Zuiko Digitalシリーズのレンズには、無印、プレミアム、PROという3グレードがあって、このレンズは無印グレードの新製品である。そして、末尾に”II”(2代目の意)と付くレンズは2本目にあたる。最初のIIが写真右側のMZD75-300 F4.8-6.7IIであり、初代のE-M5のときからなので、自分としてはおそらく一番使用回数が多いレンズである。
並べてみると2代目シリーズはよく似ているし、どちらもフィルター径は58mmで太さもあまり変わらない。初代のMZD14-150と比べると、防塵防滴となったこと、レンズのコーティングが改善されたこと、価格が安くなったこと、フードが付属したことなど、いろいろとよくなっている。
MZD14-150II望遠端までビヨ~ンと伸ばしてみたところ。150mmと300mmの長さが大して違わないのはなぜ?と聞きたくなってしまうが、片や14mmから始まる10倍を超えるズームレンズなので、何かレンズ構成上の都合があるのでしょう。

MZD14-150IIフードをはめてみたところ。14-150IIにはフードが付属しているが、75-300IIのフードは別売だった。そのせいか分からないが、14-150IIのフードははめにくく、外しにくい。そのうちバキッとやってしまうかもしれない。
残念なことに、うちの75-300IIはフードをはめた状態ではズルズルッと下がってきてしまって、300mm端で自立しないのである。斜め上向きなら大丈夫なので、実用上は気にしていない。

MZD14-150II これは、MZD12-40PRO(右側)と並べてみたところだが、12-40PROが若干ずんぐりしているものの、あまり長さは変わらない。ズーム用リングのローレットパターンが異なっており、IIシリーズとPROシリーズとで、おのおの揃っているように思う。

EM10とMZD14-150IIこのレンズは、E-M10のお供にしようと思っている。つまり、通勤用、平日用ということ。ズームしていないときはコンパクトなのだけど、E-M10に着けてみると太さのせいか若干の貫禄を感じはするのだが。
14-150IIの最短撮影距離は焦点距離に関わらず50cmなので、テレ端の状態でもレンズ先端から約30cm先の被写体にピントを合わせることできる。このときに撮影できる範囲が78mm×59mmの矩形ということなので、普通の長さのよくある20本入りタバコの箱と同じくらいである。カメラから50cm先のタバコの箱でファインダー内が占領されてしまうということは、春~秋の虫や花をお手軽撮影するのにちょうどいいのではないかな。
なお、現在のお供であるMZD60mm F2.8は185g、14-150IIは285gなので100グラムの増加ということになる。

EM10とMZD14-150IIE-M10自体は防塵でも防滴でもないのだけど、この種のニョキニョキ伸びるズームでは塵や埃の侵入が大敵であるため、このスペックはうれしい。
最短撮影距離がテレ端で30cmになっていれば言うことなしだった。50cmよりも近くに寄りたいときには別途マクロレンズが必要になってしまうし、木の幹にとまっている虫を森ごと写すには、近寄れる広角レンズが必要になる。とりあえず明日から早速お供に加えてみることにする。
問題は、E-M10の内蔵フラッシュでは広角のときにケラレがでることかな。E-M5IIの付属フラッシュならほぼケラレがないのは確認しましたが、M10では使えないので…。