サンシュユの花が見ごろ

サンシュユ(山茱萸)の小さな花は、東京地方ではだいたい3月上旬のウメの花が盛りを過ぎたあたりに開く。わりと公園の梅園の端に植えたあることが多いと思う。

サンシュユ
サンシュユ,2015年3月上旬,東京都

去年の3月に雨の梅園(小金井公園)で見たサンシュユ。雨のせいか、枝や幹が黒々として落ち着いた雰囲気になっており、寒かったせいもあって他に人もおらず、いい感じだった。その後、雨の中で蛾を探索したが大して見つからずに消沈したのを覚えている。

サンシュユ
サンシュユ,2016年3月上旬,東京都

すこし離れたところから見ると、枝に黄色くて丸い花がいくつもついているように見えるが、近くから見ると4弁の小さな花が10~20個集まった形状の花序になっているのが分かる。

サンシュユ
サンシュユ,2016年2月下旬

ツボミを格納している、見た目が実のような総苞片が4つに割れて、中からツボミが顔を出したところ。すでに4枚の花弁が開いた花も見えている。

サンシュユ
サンシュユ,2016年3月上旬,東京都

更に接近してみると、一つ一つの花の形状がよく分かる。花弁は後に反りかえっており、中央にメシベが、その周辺に4本の花柱があってオシベが前方に飛び出している。
等倍近くまで接近しているが、手持ちで対応できてしまうのがOM-Dのよいところ。

サンシュユの花の見ごろは木によっても場所によっても変わると思うが、だいたい春分の日くらいまでじゃなかろうか。