ニイニイゼミ

東京近郊では、夏になって最初に聞こえてくるのがニイニイゼミのニーニーという声。いつもは早めに終わっていた気がするのだが、今年はこの猛暑の中で鳴き声が聞こえている。
ニイニイゼミアブラゼミと違って、ニイニイゼミが羽化するのは朝のようだ。9時とか10時といった普通の時間に、薄暗いところで空蝉の上で翅を延ばしている様子を見ることができる。背を白っぽいのだが、翅の模様はちょっと透明感がないものの、昼間見るのと同じ。ニイニイゼミ葉っぱにつかまって夜を待っているのか。ニイニイゼミという名前はやはり鳴き声に由来するのだろう。ゴイサギのように「正二位の蝉」とかだったらよかったのに。

ニイニイゼミまだ翅を乾かしている最中なのか、接近してもおとなしくしていてくれた。よく見ると複眼の周りにまつ毛?が生えている。

ニイニイゼミなんとなく絞り開放で撮影。暑がっているうちにセミの声も聞こえない季節になってしまうなー、とか思う今日この頃である。