オカモトトゲエダシャク

E-M5IIでの昆虫撮影を試さないわけにはいかず、ちょっとブラブラした。かわった姿の蛾がいたので撮影。

オカモトトゲエダシャク
オカモトトゲエダシャク、2015/2/21,三鷹市

翅を畳んでとまるスタイルが珍しいと思う。調べてみると、早春にでてくるオカモトトゲエダシャクという蛾で、フユシャクとは異なるシャクガの一種。シャクガの幼虫は、いわゆる尺取虫である。
フユシャクは、メスの翅が退化していることや真冬に活動している点が興味深いが、オカモトトゲエダシャクはその姿形が面白い。

オカモトトゲエダシャク姿形もだが、「オカモト」という接頭辞が気になる。オカモト氏が関係しているのだろうか。学名は、Apochima juglansiariaであり、”juglans”というのはオニグルミの英名のようである。
どこにオカモトが来るのかと検索していたら、Biodiversity Heritage Library (生物多様性遺産ライブラリ?)内に、Zoku Nihon senchu zukai (続日本千虫図解)という明治時代の文献がデジタル収納されており、その中に「をかもととげえだしやく」の項があった。明治時代の昆虫で有名なオカモトさんというと、岡本半次郎博士に行きついたのだが、果たしてどうなのかな。

オカモトトゲエダシャク何よりも、フサフサ感が素晴らしい。こういう色あい、模様、姿をしているのは、野鳥から身を守るための擬態のためと思うのだけど、街路灯の支柱にとまってとても目立っていた。
カメラ的な点では、E-M5IIに付属の小型フラッシュを使って撮影したが、昼間の近接撮影では何も困らない。E-M5IIの手ブレ補正強化に応じて最低シンクロ速度を1/40secに落とした。E-M1では1/60, E-M10では1/80に設定している。昆虫のいる場所によって不安定な姿勢を余儀なくされるので、しっかりと構えることがなかなかできない。そのため、カメラの性能に依存した高めのシンクロ速度を設定している。
絞り値はいずれもf/13としており、シャッター速度の低下により、結果としてより低いISO値が使われるようになった。M5II、なかなかいいです。