ホソオビヒゲナガ

初夏の力強い陽射しがまぶしいきょうこの頃、夕刻に玉川上水沿いを歩いていたら、細い白い糸のようなものがユラユラしているのが見えたので、すこし草を分けてみたら、ホソオビヒゲナガ (細帯髭長蛾, Nemophora aurifera )の♂がいた。
ホソオビヒゲナガ先日見たクロハネシロヒゲナガは、小さな川の河原近くにいた。玉川上水の遊歩道は、川沿いというより法面に生えた樹木帯の一部なので、極めて小規模な森林といった感じ。その前に見たミドリヒゲナガは、もうちょっと規模のある森林内の公園にいた。いずれの場所も、フユシャク以外の蛾はさほど見ないが、カメムシはよく見るところである。
それにしても、ホソオビヒゲナガの♂の触角は長い。ヒゲの全体を収めるのに苦心しているうちに、ヨタヨタと飛び去ってしまった。

ホソオビヒゲナガこちらは♀。♂のすぐ近くにとまっていた。ヒゲは短く付け根部分がビロード状になっている。半径5mくらいの場所に♂♀がそろっていたので、さらに周囲を探索してみたのだけれど、シロタニガワカゲロウの長い尾がヒゲに見えたくらいで見つからず。
英語では、ヒゲナガ蛾の仲間をfairy longhorn moths と表現するが、台湾では 長角蛾と書くらしい。ヒゲというよりツノなんですね。ホソオビヒゲナガは細白帶長角蛾だそうです。