フデリンドウの花

フデリンドウはリンドウ(竜胆)の仲間の小さい花で、桜の咲くころに他の草や枯葉の中に埋もれるようにして花を咲かせる。東京都では絶滅危惧Ⅱ類 ということで、「絶滅の危険が増大している」花ということです。
フデリンドウ写真で見ると大きさが分かりにくいのだけど、地面からの高さが7,8cm程度、花自体(花冠)の長さは2,3cm、直径は1cm程度の小さな花で、紫がかった青色が濃かったり薄かったりで、生えている場所や、開花してからの時間によっても若干バリエーションがあるようだった。

フデリンドウ

植物園にもあるのだけれど、ごく普通の公園の歩道や、玉川上水の土手の上などでも咲いていたりするので、場所を忘れないようにしておけば、だいたい毎年見ることができる。
ただ、ある日の午後に見つけた花が、翌朝行ってみると苗ごと跡形もなくなっていたりして、ガッカリさせられたりもする。

フデリンドウもっと近寄ってみると、雌蕊の先が2つに裂けて外側に開いている(というか、丸まっている)のが見える。
ここまでの3枚は、桜や蜘蛛を見たりしてウロウロしているときに、足元の枯葉の中に青い花が見えたので、しょうしょう周りを片付けてから撮影した。来年も見えるとよいのだけど。

フデリンドウこちらは野川公園自然観察園のフデリンドウ。小さい花で、なおかつ見過ごしがちな場所にあった。雄蕊のみが見え雌蕊が見えないので、開花したばかりなのだろう。つぼみの形も面白い。
最初の3枚がE-M5II+MZD60mmマクロで、最後のはE-M1+MZD40-150PRO(MC-14付き)で撮影。