OLYMPUS AIR A01

AIR A01
オリンパスから発売された「オープンプラットフォームカメラ」のAIR A01を早速ながら入手した。単純にいうと、おもな人間操作系はスマートホンにまかせることで、ファインダー、液晶、操作スイッチ/ダイヤル等を省いたカメラで、例外的に電源スイッチとレリーズボタンだけは付いている。
スマートホンからwifi経由で操作できるので、スマートホン側のプログラム次第ではちょっと変わったこと、あるいは、突き詰めたことができるはず。そのためのソフトウェア開発キット(SDK)も公開されているので、サンプルが提供する枠組みに機能を追加するようなやり方でオリジナル機能を実現できる(のかもしれない)。
カメラとして見た場合、MicroFourthirdsの16MP LIVE MOSセンサーおよび処理エンジンのTruePicVIIを内蔵しているから、画質の面では最新のPENやOM-Dに迫るのかもしれない。ただ、手ブレ補正機能やセンサーに着いた埃を落とす機能はないし、フラッシュを載せるためのアクセサリシューもなければC-AF機能もない。

AIR A01

ボディのみを購入したのだけど、エアカップリングと言われるスマホ取り付け用のアダプタ(ボディの右側)と、MOLESKINE®謹製のオリジナル手帳が付いていた。ボディ裏側のアクセサリマウントには、スマホ用のエアカップリング以外の何かも装着できそうである。そのうちタブレット用とか、カメラを何かに保持させるためのものとか出てくるんじゃなかろうか。そういうのを作るための3Dデータも公開されているらしい。AIR A01 1442EZこのボディで使うには電動パンケーキズーム(MZD14-42EZ)が適しているだろう。スマホ側で操作すればキャップ相当の扉も勝手に開くしズームの操作もできる。発売時から持っていたのだけど、なかなか使う機会がなかったのでちょうどよかった。

AIR A01 MZD9-18レンズを着けた状態の長さはMZD9-18mmとあまり変わらないが、若干太い。

AIR A01 PM2マグネット脚のミニ三脚に載せてE-PM2と並べてみた。意外と奥行があるように見えるが、エアカップリングの厚みが10mmほどあるためで、実はさほどでもない。

AIR A01 MZD60mm愛用のMZD60mm F2.8マクロを着けてみると、とてもバランスが悪いのである。もうちょっとちゃんとした三脚、もしくは、アクセサリマウントを利用した保持器具が必要だろう。

AIR A01そういえば、A01の電池は取り外せず、USB充電にのみ対応している。PCから電気を盗んでいるところ。このミニ三脚(JOBY ゴリラポッド・ミニマグネット)の足の磁石は強力で、PC、スティール本棚、冷蔵庫などに安心して取り付けられる(個人の印象です)。

AIR A01エアカップリングにNexus5を載せ、OA.ModeDial という撮影用アプリを使っているところ。詳しくはアプリのホームページを参照。
スマホの画面の四角い枠は、タッチフォーカスの領域を表している。注目は丸い方の枠で、これはスポット測光のエリアを表している。AIR A01ではスポット測光エリアの位置を指定可能になっている。この機能がOM-Dにあるなら、その時だけはEVFでなくて背面液晶で操作しますよ。

スマホ側のアプリにはBluetoothとwifiの設定が必要なのだが、よくできていてすんなり完了した。オリンパスが提供するアンドロイド用の各アプリは、バージョン4.0~4.4をサポートしているようだが、バージョン5.01のNexus5に導入して使っている。印象としては問題ない。
以前にMNPして空き家になっているスマホを使おうとしたら、Bluetooth SMARTか何かの問題でペアリングできず、しょうがないのでNexusを使うことにしたのでした。Bluetoothが利用できないと、カメラ主電源のオンオフを、カメラ側のスイッチで操作する必要があり面倒なのである。

AIR A01 takes PM2AIR A01の出力。ISO6400で撮影。高感度ノイズの設定はアプリを探したが見つからなかった。RAWも書かせてみたところ、カメラは「標準」で処理しているらしく、これは変更できないのだろう。出力画像については、特に印象に残るようなことはなかった。PENやOM-Dでいつも見ているのと同じだから。

セットアップから撮影までは一通りできたので、週末にでも何か遊びに使ってみようと思っている。他にもカメラがたくさんある中で、どういうシチュエーションで使うのかがポイントになりますね。